河出文庫 や36-1

トリノカイギ

鳥の会議

山下 澄人

河出文庫 文庫 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-41522-2 ● Cコード:0193
発売日:2017.03.21

定価704円(本体640円)

○在庫あり

  • ぼくと神永、三上、長田はいつも一緒だ。ぼくがまさしにどつかれたら仕返しに向かい、学校での理不尽には暴力で反抗する毎日。ある晩、酔った親父の乱暴にカッとなった神永は包丁で刺してしまい……。

    「悲しみのなかを漂う優しさには暴力の気配がたちこめる。」

    「読者の魂に素手で触れてくるような小説である。」

    「私は魂が振れた。」

    ――町田康氏(小説家)

    【内容紹介】
    ぼくと神永、三上、長田はいつも一緒だ。ぼくがまさしにどつかれて左目を腫らしたと知ると、神永たちは仕返しにゲーセンに向かい、教師や先輩からの理不尽には暴力で反抗する毎日。ある晩、酔った親父の乱暴にカッとなった神永は、台所に2本あった包丁を握る。「お前にやられるなら本望や」そう言い放つ親父を、神永は刺すのだが……。
    痛みと苦味のなかで輝く、少年たちの青春群像。
    ◎解説=町田康

著者

山下 澄人 (ヤマシタ スミト)

1966年生まれ。神戸市出身。富良野塾二期生。劇団FICTIONを主宰。作・演出・出演を兼ねる。著作に『緑のさる』、『ギッちょん』がある。

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