単行本 46 ● 240ページ
ISBN:978-4-309-03232-0 ● Cコード:0095
発売日:2025.10.21
定価1,980円(本体1,800円)
○在庫あり
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進学を機に京都に引っ越した大学生は、思いがけず出町の商店街に魅了される。個性的な店主や古き良き街並み、想像よりも地域はずっと懐深い。気持ちがほっこり前向きになる、青春エッセイ!
1人暮らしの大学生が、京都の下町に飛び込んだら…!?
現役京大生が書く、ほっこり青春エッセイ!
⼤学進学を機に京都へ移り住んだ⼤学⽣は、とある⼩さな商店街にどっぷりハマってしまった。そこは出町桝形商店街。個性的な店主や古き良き街並み……思いがけない出会いから出町での交流を深め、地域社会に溶け込んでいき、ついには広報役を引き受け奔走することに。飛び込んでみると、想像よりも地域はずっと温かく懐深かった。気持ちがほっこり前向きになる、青春エッセイ!
京都を舞台にした青春小説のような爽やかさと、
地元民でも案外知らない、今と昔をつなぐ重層感。
生まれ育った「ど真ん中」の話なのに、
「え、これ、どこの話?」と感じてしまう。
「出町×著者の筆力」の絶妙なブレンド
――三島邦弘(京都市上京区出身、ミシマ社代表)
【目次】
●第一章 出町ダイブ
風、招く
「びぎん」から始めよ!
信号待ちのフランス語講座
Aux Kiyamachi
祇園祭よりうちの祭りの方が
●第二章 出町ダイアリー
恋人を家に呼ぶときくらい
冬の日のライオン
拝むものがないのなら
十年に一度の雪なら、我々に次の機会はない
●第三章 出町ディープ
「歌」ってそっちの「ウタ」ですか!?
御霊祭と透明な網
必勝祈願・阿闍梨餅
道中/断片
お似合い、チェックシャツ
二度目の結婚
不思議な交差点
ルパンさんの初盆
●第四章 出町ドリーム
豪雨の送り火
このお肉が百グラムいくらか考えてはいけない
即決! 尺八演奏家
秘密のバーと魔法のお酒
盆踊りルンバ
さが喜さんに渡してほしいもの
乾物屋のコーヒー
あんたどこの子や?
春が来たと分かる街
●[付録] 出町桝形商店街小史
鴨川をわたるとき あとがきに代えて
著者
青木 悠 (アオキ ハルカ)
2003年、大阪生まれ。京都大学総合人間学部。2022年、京都市内の出町桝形商店街に出会い、交流を深める。商店街公式SNS運営者の経験も経て地域で活動中。本書で単著デビューとなる。
読者の声
まるでそこにいるかのような、情景が浮かび上がる文章に魅了されました。
一読すると誰でもが感じられそうなエピソードに思えますが、よく読んでみると著者のすごく深い感性があって初めて書ける内容だと感じました。
読んでみて気持ちのいい本でした。
(くまきち さん/45歳 その他)
知り合いのススメで手に取り、あっという間に読了でした。一瞬にして過ぎ去っていく10代の日常を、好奇心の赴くまま立ち止まり、素直で丁寧に紡いだ商店街の人たちとのやり取りに目が離せませんでした。デビュー作とのこと、彼女がこれから見聞きすることを、その瑞々しい感性でどう言葉にしていくか楽しみです。
遥か彼方に過ぎ去った学生時代の空気に触れることができた時間でした。
(RH さん/59歳 女性)
歴史ある京都出町で暮らす人々の気配を鮮やかに伝える一冊。みずみずしい表現、特徴ある擬音語に擬態語がユニークで面白かったです。
私が大学生活を送ったのは別のまちで、はるか昔のことですが、10代の終わりから20代の最初にかけてしか、見えない何か、触れることができない空気があるのかもしれないと思いました。
阿弥陀寺の門から伝わる気配は、妖精との出会いのようで、京都というまちは、一定の年齢、あるいは感性の持ち主に対してのみ、時々開く扉があるように思います。作者に対して、その扉が開いた気がしました。
ロンドンに留学されていたとのこと、ぜひロンドン編も読んでみたいなと思わせる一冊です。
(のん さん/60歳 女性)
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