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単行本

カンジョウロウドウノミライ

感情労働の未来

脳はなぜ他者の“見えない心”を推しはかるのか?

恩蔵 絢子

受賞
朝日

単行本 46変形 ● 244ページ
ISBN:978-4-309-25495-1 ● Cコード:0040
発売日:2025.10.17

定価2,090円(本体1,900円)

△重版中

  • AI時代、人間が持つ最大の能力は、感情になる! 感情を抑圧し“他者にあわせる“ストレスフルな現代から、“他者を理解する“感情的知性の未来へ。人間の可能性に話題の脳科学者が迫る。

    介護職・看護職・サービス業の人も必読!

    この本では脳科学から感情労働を見直していく。そして現代に特有の感情労働についても分析してみたい。私たちはインターネットやS N Sの登場でリアルではつながりのない人とつながれるようになった。さまざまな人の感じ方や意見や態度にさらされて、自分の感情の使い方はどんな影響を受けているのだろうか?
    さらに人工知能とも比較して、人間とはどのような存在なのか改めて考えてみよう。きっと私たちの価値は感情にあることがわかってくるだろう。

    【目次】
    はじめに 感情労働に疲れきった人たちへ

    1 感情を脳科学から考える
    感情とは何か?
    感情が動いた出来事は、鮮やかに覚えている
    初めてのことには、脳の全てが本気になる
    感情の二つの経路
    意思決定は感情が行う
    道徳的判断は、理性ではなく感情が司る?
    感情は頼れる一つの生き物

    2 感情労働のはじまり
    感情が商品になる時
    金の取り立ても感情労働
    表層演技と深層演技
    感情の抑制と認知的再評価
    脳は無意識のうちに他者に合わせる?
    感情労働と感情作業は、同じ脳活動

    3 脳はどのようにして人の心を理解するのか?
    人の気持ちを考えて、自分の感情を表出する
    AIは感情労働が苦手?
    AIエフェクトと言語
    感情労働の能力が高い人がいるチームは、成果をあげる
    集団的知性――トランザクティブ・メモリー(交換記憶)
    集団的知性を築く――インストルメンタル・コンバージェンス(道具的目標収束)
    「共感する」だけでは、人を理解できない
    「好き」を扱う脳の回路と「欲しい」を扱う脳の回路

    4 脳の進化と感情労働
    脳は、外套をかけるための釘?
    脳は、意識にのぼらせる情報を極力絞り込んでいる
    アテンション・エコノミー
    人間の脳の中で最後に発達する、人の心を理解する「社会脳」
    言語だけで人の心は理解できる?
    人間の脳の大きさは、人付き合いのために進化した
    ChatGPTは、他者の心を推測できる?
    人間の言語は、身体の感覚情報から生まれる
    大規模言語モデルと人間

    5 SNSは、感情労働の最前線?
    見えにくい心を見えるように「加工する」
    SNSの脳への影響
    思春期は、脳の成長の過渡期
    大人とSNS
    噓に投資する脳
    脳は、現実とフィクションをどのように区別するか?
    ヴァーチャル――噓・本当を超えて、私たちに作用するもの
    なぜ脳は、フィクションを必要とするか?
    モノ化する自己
    日本人は他者を「助けない」
     
    6 未来の感情労働
    あなたは感情的知性が高い?――33の自己チェック
    感情の欠点
    大脳新皮質が感情の手入れをする
    「気づき」が最も重要
    感情的知性を、自分にも発揮する
    自分の無意識の一部を把握できると、人は幸福になる
    感情表現と認知的柔軟性を高める
    IQからEQへ
    おわりに 感情労働の豊かな可能性

    あとがき

著者

恩蔵 絢子 (オンゾウ アヤコ)

1979 年、神奈川県生まれ。脳科学者。現在、東京大学大学院総合文化研究科特任研究員。著書に『脳科学者の母が、認知症になる』『認知症介護のリアル』(共著)など。NHK スペシャルで、大きな反響を呼んだ

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