単行本 46 ● 192ページ
ISBN:978-4-309-01898-0 ● Cコード:0095
発売日:2008.12.05
定価1,650円(本体1,500円)
×品切・重版未定
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「あなたのその、在日に対する嫌悪感は、なんやの?」とKは言った。──恋人との見えない壁を乗り越えるため、男は洞窟に住まうことにした。気鋭の現代美術作家による傑作エッセイ。
著者
高嶺 格 (タカミネ タダス)
1968年鹿児島生まれ。美術作家。京都市立芸術大学工芸科漆工専攻、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。京都造形芸術大学客員教授。1990年代初頭より、個人およびグループでパフォーマンスなどを行い、ダムタイプの作品にも参加する。舞台芸術などの空間造形にも関わり、身体を主軸にして様々なメディアを駆使しながら多彩な作品を発表している。
読者の声
強制労働の歴史を刻むために父が自力で建てた丹波マンガン記念館を受け継いだバイタリティ溢れる李館長や、在日朝鮮人一世の父と日本人の母から日本人である著者との結婚を反対され、留学先の韓国で自身のアイデンティティに悩む恋人とのぶつかり合いの中で、丹波マンガン記念館の洞窟を使った作品「在日の恋人」が出来上がっていく様を、日記の形式で追った日常の地平に心動かされる傑作です。
図書館で借りたけど、これは古本で高くなっていても買おうと思います。表紙の写真、とてもいいし。
(伊丹 高 さん/58歳 男性)
横浜で鹿児島エスペラントという作品に出会う。
暗やみの空間のなかに入る瞬間はやはり緊張を伴う。しかし、入ってそのインスタレーションを体験すると、何ともその流れてる声楽のように、子守歌を聴かされているような癒しに近い感覚を得た。しばらく、その空間を離れることなく味わい、作家の名前をよく見ると、あの暗いダンス公演の作家の名前が記してあった。
彼の新しいパフォーマンスに最近出くわし、その場で実験、経験として観ているものにのこす。そして、いつもブレない根底の何かに感銘し、ちゃんとこの本と向き合うことにした。
やはり、彼らしいわかりやすい、ことばと観るものに何かを残せたらという気持ちが伝わって、益々好きになる。
(mosgreen さん/33歳 女性)
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