単行本 46 ● 176ページ
ISBN:978-4-309-02641-1 ● Cコード:0095
発売日:2017.12.19
定価1,430円(本体1,300円)
○在庫あり
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新宿歌舞伎町の路地の奥、元ホスト、バーテンダー、女装家、鬱病、依存症、ニートなどが夜な夜な集まり、やりきれない思いを俳句に載せて詠み明かす。はみ出し者たちの俳句アンソロジー!
NHK「ハートネットTV」で紹介され大反響!
新宿歌舞伎町の片隅で俳句を詠む集団、
屍(しかばね)派による待望のアンソロジー!!
風俗店、キャバクラ、ホストクラブが立ち並ぶ、新宿歌舞伎町。
欲望が渦巻き、人々は騙し合う。勝者になれば王のごとく振る舞い、
敗者は静かに街を去っていく。
そんな歌舞伎町の路地の奥で、やりきれない思いを俳句に載せて
詠み明かす人たちがいる。
元ホスト、バーテンダー、女装家、鬱病・依存症患者、ニート……。
“はみ出し者”ばかりだ。
これは、新宿のアウトローたちが贈る
不寛容な時代に疲れたあなたのための
アンソロジー(句集)である。――本文より
軽トラで持つていかれたぬひぐるみ
キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事
この毛布ぢゃないときつと眠れない
一番えらいのは伊達巻を考へた人
駐車場雪に土下座の跡残る
太陽にぶん殴られてあつたけえ
春一番次は裁判所で会はう
春の風邪キスをしてもうつらない
蒲公英(たんぽぽ)は倒れてゐることが多い
ウーロンハイたった一人が愛せない
六本木ヒルズに行つたことがある
看板が濡れてお客が入らない……etc.
著者
北大路 翼 (キタオオジ ツバサ)
新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」家元。小学5年生から句作を開始。会田誠より芸術公民館を引き継ぎ、「砂の城」と改称、城主となる。句集に『天使の涎』(第七回田中裕明賞)、『時の瘡蓋』がある。
読者の声
ヤバくない本音に非ず女郎蜘蛛 (しんご さん/57歳 男性)
黒塗りの長き縦列路涼し (しんご さん/57歳 男性)
髪洗ふなかったように紅をひく (しんご さん/57歳 男性)
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