世界を震撼させた話題の書、待望の邦訳。
- 受賞
- 朝日
単行本 46 ● 260ページ
ISBN:978-4-309-22602-6 ● Cコード:0016
発売日:2013.10.29
定価2,640円(本体2,400円)
×品切・重版未定
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裏切り者か? 最も寵愛された弟子か? 1800年間封印されていた「禁断の書」が今よみがえる! キリスト教はなぜ、ユダを抹殺したのか? 発見されたパピルスに記された、真実とは?
長期にわたって失われてきた『ユダ福音書』の出現は、ユダの物語を最悪の裏切り者の物語ときめつけてきたすべての人びとのあいだに論争を巻き起こしている。
いったいどうすればあのユダを、イエスの最も信頼する弟子であったなどと想像することができるのか。なぜ『ユダ福音書』の著者は、他の弟子たちへの激しい怒りに燃えているのか。ここには、まさに、キリスト教の核心に迫る問題が提起されている。
【ニューヨーク・タイムズ書評】
「ペイゲルスとキングのふたりのすぐれた研究は、キリスト教の主流が、なぜかくも長期にわたって、裏切り者の福音書を貶めつづけてきたかを見事に解明する」スティーヴン・プロテロ
【ワシントン・ポスト書評】
「すばらしいの一語に尽きる! エレーヌ・ペイゲルスとカレン・L・キングは、写本にたいする現代の曲解された歴史ではなく、古代の、きわめて挑発的な神学にまさに焦点をしぼって解明している」ジョン・ドミニク・クロッサン
著者
エレーヌ・ペイゲルス (ペイゲルス,エレーヌ)
プリンストン大学教授。著書に『ナグ・マハディ写本 初期キリスト教の正統と異端』(白水社)『禁じられた福音書 ナグ・マハディ文書の解明』(青土社)『悪魔の起源』(青土社)など。
カレン・L・キング (キング,カレン・L)
ハーヴァード大学神学部教授。古代キリスト教史を担当。主な著書に『マグダラのマリアによる福音書』(河出書房新社)、『グノーシス主義とは何であるのか』(ハーヴァード大学)等で学会の高い評価を得る。
山形 孝夫 (ヤマガタ タカオ)
1932年生まれ。宗教人類学者。東北大学文学部宗教学科大学院博士課程中退。宮城学院女子大学名誉教授。『砂漠の修道院』で日本エッセイストクラブ賞受賞。『聖書の起源』(筑摩書房)、『聖書物語』(岩波書店)等、著書多数。
新免 貢 (シンメン ミツグ)
1953年、沖縄県に生まれる。関西学院大学大学院神学研究科修了、現在、宮城学院女子大学教授、神戸国際支縁機構理事。最近の著書・論文・翻訳に『「キリスト者」が良き名前となる為に――“使徒行伝”に歴史の中の教会を問う』(共著 関西神学塾)、『滅亡の予感と虚無をいかに生きるのか――聖書に問う』(共著 新教出版社)、『マグダラのマリアによる福音書――イエスと最高の女性使徒』(共訳 河出書房新社)など。
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