- 受賞
- 毎日 / 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 46 ● 320ページ
ISBN:978-4-309-22830-3 ● Cコード:0022
発売日:2021.09.15
定価2,585円(本体2,350円)
○在庫あり
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なぜ我々は税金を納めるのか? 誰でも知っている歴史的な事件の裏にはよく税金が関係しているという驚くべき事実などを紹介しながら、ユーモアに満ちた語り口で人類と税金の歴史を語る。
衆議院総選挙で税金は争点になるのか? コロナとオリンピックで使った経費は回収できるのか?
古代からの歴史をつくり未来を変える税のすべて!
とんでもない税、戦争や疫病時の税、税制の欠陥、デジタルとデータ、ユートピアの設計……税の本質としくみを理解し、語り合うために絶好の一冊。
古代より、文明には税がつきものだった。人類最古の文明であるメソポタミア文明にも一種の税があ要な宗教にしても、信徒から金を集める仕組みをそれぞれに有した。また、歴史上の革命や反乱の多くは重税への不満を原因にしていた。そして現代、テクノロジーの進歩による社会の著しい変化に、いまの税の仕組みが追いついていないことを詳らかにし、これからの税はどうあるべきかについて掘り下げる。
この本の目的は、現代の人びとに改めて税について考え、語りあってもらうことである。税というプリズムを通して世界——われわれを取り巻く現在、過去、未来の世界——を見れば、さまざまなことが明白になってくる。現状をもたらしたものは何か、この出来事を引き起こしたものは何か、未来はどうなっていくのか——それを変えるには何をすればいいのか。文明の形は税制によってつくられる。国家の運命——人びとが豊かになるか貧しくなるか、自由な立場を得るか隷属的な立場を得るか、幸せになるかみじめになるか——の大部分は税制によって決まるのだ。(本書第3章より) -
【目次】
第1章 日光の泥棒
第2章 とんでもない状況からとんでもない解決策
第3章 税金を取るわけ
第4章 税金の始まりの時代
第5章 税金とユダヤ教、キリスト教、イスラム教
第6章 史上もっとも偉大な憲法
第7章 黒死病がヨーロッパの租税を変えた
第8章 国民国家は税によって誕生した
第9章 戦争、借金、インフレ、飢饉ーーそして所得税
第10章 アメリカ南北戦争の本当の理由
第11章 大きな政府の誕生
第12章 第二次世界大戦、アメリカとナチス
第13章 社会民主主義の発展
第14章 非公式の税負担――債務とインフレ
第15章 労働の未来
第16章 暗号通貨――税務署職員の悪夢
第17章 デジタルは自由を得る
第18章 データ――税務当局の新たな味方
第19章 税制の不備
第20章 ユートピアの設計
著者
ドミニク・フリスビー (フリスビー,D)
イギリスの金融コラムニスト兼コメディアン。マンチェスター大学卒業。「マネー・ウィーク」誌で投資のコラムを連載。「ガーディアン」や「インデペンデント」にも定期的に寄稿。テレビやラジオにもよく出演する。
中島 由華 (ナカジマ ユカ)
翻訳家。訳書に、P・D・スミス『都市の誕生』、J・ボイコフ『オリンピック秘史』、M・O・スラヒ『グアタナモ収容所 地獄からの手記』、A・キーン『インターネットは自由を奪う』など多数。
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