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単行本

ホウシャノウオセンノゲンジツヲコエテ

放射能汚染の現実を超えて

小出 裕章

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46 ● 200ページ
ISBN:978-4-309-24552-2 ● Cコード:0036
発売日:2011.05.20

定価1,430円(本体1,300円)

×品切・重版未定

  • 1986年チェルノブイリ原発の大事故後、旧ソ、ヨーロッパだけでなく日本でも汚染は拡がっていた。原発の現場から食品など具体的な放射能汚染の実態を綴り、原発への警告を鳴らす。

  • まえがき――『放射能汚染の現実を超えて』復刊にあたって

    序 人命の尊厳と反原発運動
    人類は自ら蒔いた種で、遠からず絶滅する/人類が滅亡しても、地球は新たな生命を育む/反原発の根拠/生き方の中にこそ生命の尊厳はある

    Ⅰ チェルノブイリの死の灰はどこに行ったのか
    チェルノブイリ原発の大事故/野菜が汚染された/母乳にまで放射能が/今も続く食品汚染/放出された死の灰/ヨーロッパ・ソ連の汚染の深刻さ/チェルノブイリ周辺の汚染の恐怖/もし九州で事故が起こったら/100万~200万の人がガンに/子供たちに集中する犠牲/有機農業に集中する汚染/工業化で潰されてきた農業/エネルギー浪費社会の末路/人間差別の上にしか成り立たない原発/汚染食品とどう向き合うのか/第三世界の現実/私たち自身が加害者に

    Ⅱ 弱い人たちを踏台にした「幸せ」
    放射能で汚れた食べ物/日本が拒否しても汚染は消えない/過酷な現実といわれなき差別/私たち自身が加害者になっている/子供たちの澄んだ瞳

    Ⅲ 放射能汚染の現実を超えて
    チェルノブイリ原発事故/ソ連、ヨーロッパの汚染の深刻さ/日本の状況/本当に必要なこと

    Ⅳ 放射能汚染の中での反原発
    はじめに/国の規制値にはまったく根拠がない/安全な被曝量など存在しない/原発の恩恵を受けている国は汚染も受け入れよ/弱者にしわ寄せされる放射能汚染食糧/誰が立証すべきなのか/運動はどういう波及効果を持つか/国が恐れていることと、運動に必要なこと/多元的な運動と根源的な運動/運動の形成と目標/根源的な運動の具体像/この現実を差別と呼ばずに何と呼ぶのか/「唯一の被爆国」と呼ぶ誤り/朝鮮人被爆者をいまだに差別し続けている私たち/排外主義から国際連帯へ/国際連帯に至る日本人としての条件/反原発運動の飛躍のために/どういう人たちの立場に立つのか

    Ⅴ 多様な運動の根源における連帯
    存在する無数の課題と連帯の地平/汚染測定の醜さと活路

    Ⅵ 有機農法玄米のセシウム汚染が教えるもの
    はじめに/汚染の強さを決める要因/チェルノブイリ原発事故による日本国内の汚染/玄米のセシウム汚染の主犯は過去の核実験にある/それぞれの玄米からの被曝量/汚染への向き合い方

    Ⅶ 原子力開発と地球環境問題
    原子力開発の看板の変遷/温暖化問題と化石燃料の浪費/日本による略奪的な森林伐採/温暖化問題の本質はエネルギー浪費/エネルギーを浪費しない社会への道/原子力はクリーンでも安全でもない/原発は石油がなければ動かない/おわりに――いわれなき犠牲をさけること

著者

小出 裕章 (コイデ ヒロアキ)

1949年、東京生まれ。東北大学工学部原子核工学科大学院修了。京都大学原子炉実験所助教。著書に『隠される原子力・核の真実』など。

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