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単行本

シノキョウフヲノリコエル

死の恐怖を乗り越える

2000人以上を看取ったがん専門医が考えてきたこと

佐々木 常雄

単行本 46 ● 216ページ
ISBN:978-4-309-25421-0 ● Cコード:0095
発売日:2021.03.23

定価1,430円(本体1,300円)

○在庫あり

  • 2万人以上のがん患者と関わり、生と死を見つめてきた日本屈指の腫瘍内科医が、「生きることをあきらめない」患者のエピソードを通して問いかける、人生最大の奈落から這い上がる術。


    50年にわたり2万人以上の治療にあたってきた腫瘍内科の名医が、
    終末期のがん患者・家族と接する中で常に問い続けた、
    「生きることをあきらめない」死の恐怖との向き合い方とは?


    「もう治療法はありません。あと3か月の命と思ってください」
    担当医からそう告げられた患者さんは、
    セカンドオピニオンを求めて相談に来られます。
    まだ他に治療法がある患者さんには入院してもらって治療を行います。
    しかし、もう治療法が残っていない患者さんにはどう答えればよいのか。
    死に直面し奈落に落とされた患者さんが、どうやったら這い上がることができるのか、
    私はずっと考えてきました――。 「はじめに」より

    本書は、日刊ゲンダイ連載「がんと向き合い生きていく」の記事を中心に
    加筆修正して、新たに書き下ろした原稿とともに構成したものです。






    ★著者について

    佐々木常雄(ささき・つねお)

    腫瘍内科医。東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法、腫瘍内科学。
    1945年、山形県天童市に生まれる。山形県立山形東高等学校、弘前大学医学部卒業。
    県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、1975年より、
    東京都立駒込病院化学療法科(現・腫瘍内科)に勤務。2008年から2012年まで同院長。
    がん専門医として、2万人以上の抗がん剤治療に携わり、2000人以上の最期を看取ってきた。
    日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問、東京都がん対策推進協議会委員、日本対がん協会評議員などを務める。
    著書に『がんを生きる』(講談社現代新書)、『がんと向き合い生きていく』(セブン&アイ出版)などがある。

  • ★目次

    第1章 治療法がない、それでも生きたい!
    ・「あなたらしく生きる」とは、希望を持って生きること
    ・「死を受け入れて生きる」のは無理、絶対に無理
    ・たとえ1年でも生きていてこそ、幸せを感じるチャンスがある

    第2章 「命」は誰にも決められない
    ・「無駄な延命治療はしたくない」と言い続け、10年間生きてきた……
    ・人生の最終段階!? そんな話は聞きたくない
    ・終末期だからといって、標準化・効率化するなどあり得ない

    第3章 人生に最期を考える
    ・人生のお手本のように生きてきた人が安らかに死ねるとは限らない
    ・終末期でも、病状によっては自宅に帰る希望がなかえられない
    ・家族の臨終に間に合うのはそんなに大事なことなのか

    第4章 あなた一人だけの死ではない
    ・意識のない夫に届いていた妻の歌う童謡
    ・自宅で愛猫と過ごしたことで、前向きな気持ちを取り戻す
    ・絵に魂を込めて、生きていた証を残す

    第5章 死の恐怖を乗り越える術
    ・「自分が人生に」何も期待できないなら、「人生が自分に」何を期待しているのかを問う
    ・手術後、久しぶりの里帰りで、ご先祖様から「見守っている」と言われた気がした
    ・存在しない神にでも、“祈る”ことで救いになる?

著者

佐々木 常雄 (ササキ ツネオ)

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法、腫瘍内科学。75年から同病院に勤務。08年から12年まで院長。がん専門医として、2万人以上の抗がん剤治療に携わり、2000人以上の最期を看取ってきた。

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