河出文庫 お20-15

ノヴァニセンニジュウイチネンナツゴウ

NOVA 2021年夏号

大森 望 責任編集

河出文庫 文庫 ● 432ページ
ISBN:978-4-309-41799-8 ● Cコード:0193
発売日:2021.04.06

定価1,100円(本体1,000円)

○在庫あり

  • 日本SFの最前線、完全新作アンソロジー最新号。新井素子、池澤春菜、柞刈湯葉、乾緑郎、斧田小夜、坂永雄一、高丘哲次、高山羽根子、酉島伝法、野崎まど、全10人の読み切り短編を収録。

    日本SF大賞受賞、芥川賞受賞作家から、初小説に挑む日本SF作家クラブ会長、日本ファンタジーノベル大賞受賞、ゲンロンSF新人賞・創元SF短編賞受賞の新鋭まで、10人が饗宴する日本SFの最前線。
    「いずれ劣らぬ個性豊かな書き下ろしSF短編を楽しんでいただけるとさいわいです」大森望

    【収録作品(全10編)】

    ●高山羽根子「五輪丼」
    2020年、ぼくの入院中に、東京でオリンピックが開催されたよね?

    ●池澤春菜/堺三保原作「オービタル・クリスマス」
    宇宙ステーションV3が放つ、優しい奇跡。堺三保第1回監督作品原作、池澤春菜の初小説。

    ●柞刈湯葉「ルナティック・オン・ザ・ヒル」
    丘の上の兵士は地球が回るのをただ見ていた。ギャグ漫画みたいに間抜けな戦争が続いている。

    ●新井素子「その神様は大腿骨を折ります」
    「あの、あたしは、山瀬メイって申します。“やおよろず神様承ります“って仕事をしてまして」

    ●乾緑郎「勿忘草 機巧のイヴ 番外篇」
    「私のお姉様になってくださいまし」----失われた手紙が生んだ帝都の浪漫。

    ●高丘哲次「自由と気儘」
    大戦時に日本軍が開発したゴーレムに課せられた最後の命令は、猫の世話だった。

    ●坂永雄一「無脊椎動物の想像力と創造性について」
    市内全域を無数の蜘蛛の巣に覆われた古都、京都の全面的な焼却が決定された。

    ●野崎まど「欺瞞」
    最も高等かつ極めて高尚な精神を獲得した神に近しい生命の一個体への愛の手記。

    ●斧田小夜「おまえの知らなかった頃」
    遊牧民の語り部と天才プログラマーの間に生まれた少年よ、おまえの母の成した秘密を語り聞かせよう。

    ●酉島伝法「お務め」
    ランタンの灯る居室を出、果てしない廊下を巡り、今日も食堂へ。美食に舌鼓を打ち続ける男の任務。

著者

大森 望 (オオモリ ノゾミ)

1961年、高知県生まれ。翻訳家。書評家。責任編集を務めた『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞を受賞。訳書にウィリス『航路』、劉慈欣『三体』(共訳)他。編著に『ベストSF』シリーズ他。

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