河出文庫 ハ15-1

トゥエンティワンレッスンズ

21 Lessons

21世紀の人類のための21の思考

ユヴァル・ノア・ハラリ

柴田 裕之

河出文庫 文庫 ● 576ページ
ISBN:978-4-309-46745-0 ● Cコード:0130
発売日:2021.11.08

定価1,320円(本体1,200円)

○在庫あり

  • 私たちはどこにいるのか。そして、どう生きるべきか――。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』で全世界に衝撃をあたえた新たなる知の巨人による、人類の「現在」を考えるための21の問い。待望の文庫化。

  • はじめに


    Ⅰ テクノロジー面の難題
    1 幻滅――先送りにされた「歴史の終わり」
    2 雇用――あなたが大人になったときには、仕事がないかもしれない
    3 自由――ビッグデータがあなたを見守っている
    4 平等――データを制する者が未来を制する


    Ⅱ 政治面の難題
    5 コミュニティ――人間には身体がある
    6 文明――世界にはたった一つの文明しかない
    7 ナショナリズム――グローバルな問題はグローバルな答えを必要とする
    8 宗教――今や神は国家に仕える
    9 移民――文化にも良し悪しがあるかもしれない


    Ⅲ 絶望と希望
    10 テロ――パニックを起こすな
    11 戦争――人間の愚かさをけっして過小評価してはならない
    12 謙虚さ――あなたは世界の中心ではない
    13 神――神の名をみだりに唱えてはならない
    14 世俗主義――自らの陰の面を認めよ

    Ⅳ 真実
    15 無知――あなたは自分で思っているほど多くを知らない
    16 正義――私たちの正義感は時代後れかもしれない
    17 ポスト・トゥルース――いつまでも消えないフェイクニュースもある
    18 SF――未来は映画で目にするものとは違う

    Ⅴ レジリエンス
    19 教育――変化だけが唯一不変
    20 意味――人生は物語ではない
    21 瞑想――ひたすら観察せよ


    謝辞
    訳者あとがき
    文庫版のための訳者あとがき
    原註
    索引

著者

ユヴァル・ノア・ハラリ (ハラリ,Y.N)

イスラエルの歴史学者、哲学者。1976年生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号。ヘブライ大学で歴史学を教える一方、世界の著名なメディアへ寄稿するなど発信を続ける。

柴田 裕之 (シバタ ヤスシ)

翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ハラリ『ホモ・デウス』、『21 Lessons』のほか、『孤独の科学』、『統合失調症の一族』、『「死」とは何か』など多数。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

『サピエンス全史』始め、ハラリ先生の大著を一通りは流し読みしたが、未だ理解しきれていない部分が多々ある。折に触れて向かい合い、読み直したいと思っている。

一番私個人に響いたのは「雇用」の項だ。詳しくは原著を参照して欲しいと言うほかないが、結果として私は「一生の仕事」という(21世紀に似つかわしくない)考えを捨て、都度貪欲に「成長」しなければならないと考えた。積みあがっていくキャリアというよりも、状況に応じて刷新するようなイメージだ。

好む好まざるに関わらずそうせざるを得ないであろうし、それならば途上を楽しみたい、とも私は考えている。

同時にそのような流動的なキャリアを築くことに、私はわくわくしさえした。「雇用」の項は最も心躍る項ではないかと個人的に考えている。 (延岡佑里子 さん/36歳 女性)

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