単行本 46 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-61774-9 ● Cコード:0336
発売日:2025.06.04(予定)
予価1,694円(本体1,540円)
※未刊
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「ガザの人はなぜ避難しない?」「日本で難民が少ないのはなぜ?」「日本人も将来は移民に?」イスラム地域研究・国際移動論の専門家が、世界の移民・難民の動きと歴史をやさしく紐解く。
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はじめに
第1章 世界でいま何が起きているのか──国境を越える人たち
国境は、あって当たり前?
ユダヤ人入植という移住に始まるパレスチナの悲劇
宗教間の対立
「人種」と「民族」
ガザの歴史
ドイツと難民・移民
紛争へと続く国境線
難民と移民の違い
難民条約は、どんなふうに生まれたのか?
難民でも守られない時代がやってきた
偽善にあふれている世界
難民問題について、今、みなさんに知ってほしいこととは?
第2章 日本でいま何が起きているのか─移民と国策
外国人には高い壁だった日本、高い壁はいつから消えた?
世界で一番強いお金は?
人が移民になる理由:お金の話
何を間違えて衰退したのか:移民を受け入れなかった日本
でも実際には外国人労働者がいた!
噓の上に噓で塗り替えてしまった日本の移民政策
日本から外国に行くために
イスラム教徒は移住と商売の達人
先物取引を禁じるイスラム
日本語では言い表せない「移民」
特集 あなたが移民・難民になる日のために──難民条約をよむ
《難民の地位に関する1951年の条約》
難民問題の今
第3章 よその国の移民・難民─実情と対策
移民先としての先進国
ドイツは、どう変わったか?
ヨーロッパ難民危機のこと
2024年、夏、難民問題は終わっていなかった
トルコの難民問題
2024年8月、ある1日のトルコ沿岸警備隊による非正規移民救助と身柄拘束
終わらない難民問題
ドイツは、難民危機の後、どう変わったのか?
ガザでの戦争はヨーロッパに何をもたらしたか
第4章 私の見た世界──中東への留学が教えてくれたこと
どこでも生きる知恵を学んだ留学
シリアはこんな国
「おまえは何者だ?」を問わない
重層的なアイデンティティを使い分ける人たち
地理学者として、あちこちを歩いたこと
トルコから学んだ国家の役割
金と外貨でインフレに対抗するトルコの人たち
第5章 あなたが移民になる日
生きる自由と不自由さ
さて、世界に出ていこう!
世界に出ていくための投資の勉強
株への投資で世界を知る
外国語コンプレックスを考え直す
名前とアイデンティティ
アイデンティティが「区別」から「差別」に変わるとき
宗教とアイデンティティ
世渡りのための移民の知恵
日本人は高学歴の意味を知らない
あとがき
著者
内藤 正典 (ナイトウ マサノリ)
1956年生。同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。著書に『分断を乗り越えるためのイスラム入門』『となりのイスラム』『トルコから世界を見る』等。
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