川島 雄三 (カワシマ ユウゾウ)
(1918-63)映画監督。青森県下北郡田名部生まれ。明治大学専門部文芸科を出て、松竹大船撮影所入社。島津保次郎、吉村公三郎、清水宏、小津安二郎、野村浩将、木下恵介らに助監督として付く。織田作之助と交わり、その原作・脚本で第一回監督作『環って来た男』を撮る。日活、東宝と場を移し、筋萎縮症の宿痾を抱えながら、日本軽佻派を名のり、独自の喜劇を中心に、露悪的で含蓄にとみ、卑俗にしてハイセンスな人間味溢れる数々の名作・迷作・奇作・珍作・問題作を世に送った。急逝の原因は肺性心。