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トンマーゾ・ランドルフィ (ランドルフィ,トンマーゾ)

1908年、イタリア中南部の小さな町ピーコに生まれる。一家は由緒ある貴族の家系であった。第一作は短編集『無限大体系対話』(1937)。ランドルフィ文学の特徴である奇想、幻想、不条理、ナンセンスの趣がすでに見られる。第二作の本書『月ノ石』(1939)も幻想性の高い小説である。短編集『ゴキブリの海』『剣』、小説『ふたりの未婚姉妹』『秋物語』ほか多数。ゴーゴリ、プーシキン、ノヴァーリスなどの翻訳も手がけた。ヴィアレッジョ賞、カンピエッロ賞、バグッタ賞など多くの文学賞を受賞。謎に包まれたエキセントリックな人物として知られ、その賭博熱は有名であった。1979年にローマで没。没後の80年代になって、イタロ・カルヴィーノにより短編名作選が編まれた。

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月ノ石

外国文学

Modern&Classic

月ノ石

トンマーゾ・ランドルフィ 著 中山 エツコ

休み中に郷里の村を訪れた学生が、山羊の足をした美しい娘に出会い、彼女を通して自然の神秘に触れていく。イタリア文学の孤高の奇才といわれるランドルフィの、詩情に満ちた代表作。

  • 単行本 / 196頁
  • 2004.04.20発売
  • ISBN 978-4-309-20403-1

定価1,650円(本体1,500円)

×品切・重版未定

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