河出書房新社
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蜷川 泰司 (ニナガワ ヤスシ)
1954年京都市生まれ。大学院修了後、出版社勤務をへて、海外をふくむ各地で日本語の教育と関連の研究にたずさわる。著書に長篇『空の瞳』、対話的文芸論『子どもと話す 文学ってなに?』(現代企画室)がある。
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日本文学
絶滅危惧種
蜷川 泰司 著
〈隼〉が迷い込んだ街外れで黒い沼から止めどなく湧きでる、無数の人形(ひとがた)らしきもの……エネルギー問題を寓意的に織り込みながら、人魚、狼男といった存在が真実の奥を写し出す。
定価2,090円(本体1,900円)
○在庫あり
ゲットーの森
現実世界のパラレルワールドにあたる大陸の物語。19世紀の街に生まれる前のジョン・レノンの唄が奏でられ、ゲットーの森からは悪魔の叫び声が聞こえる。
スピノザの秋
スピノザは、光学技士として、あるいはSとして多面的ないくつもの姿で現われ、自ら対立し、奇妙な法則で動く世界を遍歴する。寓意と論理に構築された、狂気と幻想の世界。
迷宮の飛翔
これは〈砂の言葉〉で書かれた三つの物語。物語はやがて作者殺しを試みる。矛盾する空の布告、無名の女、カフカ的な不条理の中で繰り広げられる静かな狂気。異才の幻視的世界。
定価1,980円(本体1,800円)
新たなる死
米軍基地前での焼身自殺、現代芸術の展示と勘違いされ美術大学の構内で1年間放置された自殺死体……現実の〈事件〉を取り込み、「死」を主題に語られる知的でスリリングな12の連作!
定価2,420円(本体2,200円)