凄い小説だと思う。同時に、怖しい小説だ。
描くことが困難だった死がかくも明晰に語られている——陣野俊史
- 受賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 46 ● 416ページ
ISBN:978-4-309-90994-3 ● Cコード:0093
発売日:2013.08.24
定価2,420円(本体2,200円)
○在庫あり
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米軍基地前での焼身自殺、現代芸術の展示と勘違いされ美術大学の構内で1年間放置された自殺死体……現実の〈事件〉を取り込み、「死」を主題に語られる知的でスリリングな12の連作!
〈現実の事件〉を内に胎み、入れ子型の二重構造の連作が
アラタナルシを絡め取り、知的に腑分けしていく
幻視と歴史のアラベスクを絶妙な技芸で描き出し
世紀と国境のはざまに繊細な亀裂を走らせる
密かな異才による新たな文学の誕生
著者
蜷川 泰司 (ニナガワ ヤスシ)
1954年京都市生まれ。大学院修了後、出版社勤務をへて、海外をふくむ各地で日本語の教育と関連の研究にたずさわる。著書に長篇『空の瞳』、対話的文芸論『子どもと話す 文学ってなに?』(現代企画室)がある。
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