読者の声
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2012.01.19 一体どれほどの日本人が、李藝という人物を知っているだろうか。韓流時代劇ファンの私も全く知らなかった。もうブームというより一つの分野ともいえる韓流であるが、この分野についての好みにかかわらず、この人物についてはより多くの日本人に知ってほしいと思った。文章が平易で流れるように書かれている上に、内容も、平和への願い、母の想いといった普遍的なものであるため、韓流好きか否かにかかわらず、楽しめるのではないだろうか。むろん、時代劇ファンには堪らない人物も出ているのでお見逃しなく!
東京都 あつ さん 34歳 女性
★2011.12.19 通信使とは信(よしみ)を通わせる人という意味とか。渡日40数回、600名以上の被虜人を連れ戻した李藝の通信使という官吏の役だけに留まらない生き様、精神のありようが、1400年代初めの朝鮮半島を背景に書き込まれています。今、日本では拉致問題が遅々として進展しない状況ですが、李藝がこの時代に生きたら、どうしただろうとの思いが湧いてきます。人としての熱い想いを感じられる上品な作品です。著者はあるきっかけで知り合った人との信(よしみ)を通して李藝を知り、そのときの感動の覚めないうちに一気呵成に書き上げたという。李藝の情熱と同じものが著者にもほとばしっていたのではないかと読みました。王子江画伯の挿画は気品に満ちていて、本全体を引き締めています。
京都府 ronedoK さん 72歳 女性