読者の声

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死にたくなったら電話して

第51回文藝賞受賞作

単行本

シニタクナッタラデンワシテ

死にたくなったら電話して

李 龍徳

定価1,650円(本体1,500円)

この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。

★2021.03.05   死ぬって簡単です。泣いちゃうくらい──思わず共感してしまった。わたし疲れてるのかな?
生きていくことにたいしてなんの疑問も疑心ももたず、ただそこに在る絶対的な世界に従属することでわたしは生きてきた。でも初美の発言に揺動かされた。ただ生きてるというだけで、これからわたしは傷つき、苦しむだろう。すべては絶対的な「生」に雁字搦めにされているから、なのかもしれない。死。そこにはなにもない。苦しみも悲しみも、わたしたちを呪う宇宙の法則さえない。このまま何の意味も見出すこともできずただ生きているよりもずっと魅力的ではないだろうか?

ゾンビになって早十年 さん 女性

★2020.05.23   最高密度の真っ暗な絶望に圧倒された。ずっと辛い、ずっとしんどい。傑作だと思います

ひびのこれこ さん 16歳 女性