読者の声
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2021.08.27
これほど世阿弥の息遣いが感じられる能楽-小説には初めて出会いました。
ああ、作者は明らかに能楽の心得があるなと直感しました。そして世阿弥の著作に関する深い理解と敬意が感じられました。
最晩年の世阿弥がどんな生涯を終えたのかは誰にもわかりません。だから創作(小説)のテーマとなることが多いのですが、世阿弥をシテに、亡き子元雅をワキに(あるいは「二人静」の両シテのように)物語が進んでゆく過程は見事な筆致で、いつまでも世阿弥に生きてほしいと思いました。
真っ先に「西行桜」を観てみたいと思いました。
京都府 センセイ さん 61歳 男性