読者の声
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2023.01.24
遠野遥先生の新刊を読みました。
遠野先生の文章は、障害物や隔たりを感じることなく、自分の中にシンプルにすとんとおちてくる。
読んでいると、自己の片隅にあるロックを聴く時のような、
または物理的に淡々と道を歩いている時のあの感覚を覚えます。
事象にふれた際など、時折ひとの内側に現れる「行き場の無い不安感」がひとの中で広がり彷徨う経緯の細やかな描写は、読み進めてゆくことがふしぎと心地よいと感じられるものでした。
いま出会うことができて良かったと感じられる作品でした。
静岡県 hitsuji さん 30歳 女性