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単行本

ソウセキマンダン

漱石漫談

いとう せいこう

奥泉 光

単行本 46 ● 261ページ
ISBN:978-4-309-02561-2 ● Cコード:0095
発売日:2017.04.27

定価1,760円(本体1,600円)

○在庫あり

  • 『こころ』はBL? 『坊っちゃん』は童貞小説? 邪道に見せて王道を行き、微笑みながらガチで斬り合う「文芸漫談」の真髄発揮。『吾輩は猫である』『三四郎』他を読み解く漱石入門書。

    「そ ん な に マ ジ メ に 読 ま な く て い い ん で す」

    「こころ」はBL? 「坊っちゃん」は童貞小説?
    夏目漱石生誕から150年。
    稀代の作家二人がガチで紐解く
    誰でも楽しめる、漱石入門!

    ★★★本文中のマンガはあの『バーナード嬢曰く。』の施川ユウキ!★★★

    ◎『こころ』
    ……「残念なことに、もう国民的にネタバレしてるミステリー」(奥泉)
    ◎『三四郎』
    ……「この美禰子型に振り回されるタイプと振り回されないタイプがいる。奥泉さん、ひょっとして振り回されるタイプじゃないですか?」(いとう)
    ◎『吾輩は猫である』
    ……「やってることは「トムとジェリー」ですよ」(いとう)
    ◎『坊っちゃん』
    ……「自分から「私は損ばかりしていました」と主張する人って、どうなの?」(奥泉)

    他「三四郎」「草枕」「門」「行人」「坑夫」を収録。

  • 【目次】

    はじめに 「文芸漫談」とは?

    鮮血飛び散る過剰スプラッター小説 『こころ』
    「青春小説」に見せかけた超「実験小説」 『三四郎』
    猫温泉にゆっくりお入りください 『我輩は猫である』
    ちょっと淋しい童貞小説— 『坊っちゃん』
    反物語かつ非人情— 『草枕』
    人生の苦さをぐっとかみしめる 『門』
    ディスコミュニケーションを正面から捉えた 『行人』
    プロレタリア文学の先駆け 『坑夫』

    おわりに 「漱石ランド」から愛をこめて

著者

いとう せいこう (イトウ セイコウ)

1961年生まれ。出版社の編集者を経て、音楽や舞台、テレビなどでも活躍。88年『ノーライフキング』でデビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞、13年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞。

奥泉 光 (オクイズミ ヒカル)

1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞を受賞。

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