ジャンル: 
  1. 日本文学 > 
  2. 小説

単行本

オラオラデヒトリイグモ

おらおらでひとりいぐも

若竹 千佐子

受賞
第54回文藝賞

単行本 46 ● 168ページ
ISBN:978-4-309-02637-4 ● Cコード:0093
発売日:2017.11.17

定価1,296円(本体1,200円)

△2週間~

  • 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし――リズムあふれる文体で新しい「老いの境地」を描いた、第54回文藝賞受賞作。齊藤美奈子氏、保坂和志氏、町田康氏絶賛。

    74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
    おらの今は、こわいものなし。

    結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
    身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
    「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
    40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
    捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――

    青春小説の対極、玄冬小説の誕生!
    *玄冬小説とは……歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと。
    新たな老いの境地を描いた感動作。第54回文藝賞受賞作。
    主婦から小説家へーー63歳、史上最年長受賞。

    ◎文藝賞全選考委員絶賛!
    「東京オリンピックの年に上京し、二人の子どもを産み育て、主婦として家族のために生き、夫を送って「おひとりさまの老後」を迎えた桃子さんは、戦後の日本女性を凝縮した存在だ。桃子さんは私のことだ、私の母のことだ、明日の私の姿だ、と感じる人が大勢いるはず」
    ――斎藤美奈子氏
    「宮澤賢治「永訣の朝」にある「Ora Orade Shitori egumo」のフレーズ。それを悲しみのうちに死ぬの意ではなく、独り生きていく「自由」と「意欲」に結びつけた。「老い」をエネルギーとして生きるための、新しい文学が生み出された」
    ――藤沢周氏
    「人の気持ちは一色ではないということを、若竹さんはよくぞ摑んだ。年を経たからこその、若々しい小説」
    ――保坂和志氏
    「取り返しのつかない命のなかで、個人の自由や自立と、その反対側にある重くて辛いものも含めた両方を受け取って、人生を肯定的にとらえるまでにいたったのが見事」
    ――町田康氏

    ◎早くも話題沸騰!反響続々!
    「ほんとはね、ほんとは「独りがいい」。出会いも歓びだが、死別も解放だ。地声で語られた女のホンネが炸裂!」
    ――上野千鶴子氏
    「死すことのない共同体の言葉。それが支える「老い」の姿に初めて触れた。「頭の中に大勢の人たちがいる」ことは、きっと孤独ではない」
    ――小林紀晴氏
    朝日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新聞、共同通信ほか、絶賛の声多数!

著者

若竹 千佐子 (ワカタケ チサコ)

1954年、岩手県遠野市生まれ。岩手大学教育学部卒。現在、専業主婦。第54回文藝賞受賞。

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳