単行本

シラレザルコウシツ

知られざる皇室

伝統行事から宮内庁の仕事まで

久能 靖

単行本 46 ● 288ページ
ISBN:978-4-309-02828-6 ● Cコード:0095
発売日:2019.09.18

定価2,035円(本体1,850円)

○在庫あり

  • 日本テレビで「皇室日記」を長年担当してきたアナウンサーによる皇室のありのままを記した貴重な一冊。実際の皇室の姿を目で確かめてきた正確で詳細な記録。令和改元で増補改訂新版。


    2019年5月1日、お祭り騒ぎのような明るさのなかで、「令和」という新しい時代が幕を開けた。これまでは「天皇が崩じた時は皇嗣が直ちに即位する」と定めた皇室典範によって、退位が認められていなかったため、次の元号を論じることさえできなかったのである。
    しかし今回、憲政史上初めて天皇がお元気なうちの退位が実現したために多くの国民の祝賀のうちに新しい時代を迎えることができた。しかし、そこに至るまでには天皇の長い間の苦悩があった。天皇が一番苦慮されたのは象徴天皇のありようであった。
    ……
    かつて皇后(現上皇后)さまは、「皇室は祈りでありたい」と仰ったことがある。天皇皇后両陛下(現上皇上皇后)がもっとも大切にし、心を込めておられたのが祭祀である。しかし、年間三十回にも及ぶ宮中祭祀でつねに国民の安寧を祈っておられるにもかかわらず、残念ながら戦後に宮中祭祀が天皇家の私的な行事になってしまってからは、どのような祭祀があり、それがどのように行われるのかさえ、ほとんど国民には報じられなくなってしまった。そのこともあって、菊のカーテンとまでいわれるように皇室がわかりにくい存在になってしまったのも事実である。
     また祭祀以外にも、和歌にしろ、雅楽にしろ、古式馬術にしろ、多くの日本の伝統文化は皇室によってもっともよく守られているといっても過言ではないのだが、そのことさえ一般にはほとんど知られていないということもある。

    令和に改元して、新たに内容を増補改訂した新版! 新しい天皇の時代に守られていくのは何か? 変わっていくのは何か? 日本人にとっての「天皇と皇室のあり方」を考えるための伝統と継承、そして象徴。

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    久能 靖(くのう・やすし)
    1936年生まれ。東京大学卒業。日本テレビのアナウンサーとしてニュース部門を担当。東大闘争、成田闘争、浅間山荘事件、日中国交回復などを実況中継。1972年、報道部記者に転じ、警視庁、労働省、自民党、国会などを担当。日本テレビの番組「皇室日記」では長年キャスターを担当してきた。現在、フリーのジャーナリスト。皇室関係の著書では、『高円宮殿下』、『日本の皇室』、『皇宮警察』などがある。そのほかに、『浅間山荘事件の真実』、『「よど号」事件 122時間の真実』など。

  • 目次より

    はじめに

    第一部 祭祀と神宮
      宮中祭祀─祈りと年中行事
      伊勢神宮─遷宮と神事
      熱田神宮─オホホ祭と神剣
      お田植え─昭和天皇のご発意

    第二部 宮内庁と皇室の務め
      書陵部─古文書の修補と陵墓管理
      車馬課─御用車と華麗な馬車
      古式馬術─吹流しや毬が踊る競技場
      宮内庁楽部─雅楽から日本化した舞楽
      御料鵜飼─長良川に繰り広げられる伝承行事
      鴨場接待─各国大使を招待する鴨猟
      皇室と菊─皇室紋章と観菊会
      皇居の盆栽─庭園課の重労働
      歌会始の儀─和歌の伝統と選考法
      大膳課─宮中晩餐会の厨房
      御料牧場─乗馬とラム肉
      御親蚕─歴代の皇后による養蚕
      衣紋道─さまざまな装束の着付け
      蹴 鞠─勝敗はないが高度な技術
      皇宮警察─皇宮護衛官の資格と職務

    第三部 皇居と御用地
      皇居と赤坂御用地─二重橋と宮殿
      皇居の狸─保たれた自然
      皇居東御苑─皇居散策案内
      三の丸尚蔵館─九千八百点の宝物たち
      京都御所─宮殿と庭の参観コース
      仙洞御所─庭園美を堪能する
      桂離宮と修学院離宮─宮廷貴族の別荘
      正倉院─宝物と開封
      百人一首と近江神宮─歌留多競技と時の記念日

著者

久能 靖 (クノウ ヤスシ)

1936年生まれ。東大卒。日本テレビのアナウンサーとしてニュース部門を担当。東大闘争、成田闘争、浅間山荘事件、日中国交回復などを実況中継。報道部記者を経てフリー。著書に『高円宮殿下』『皇宮警察』など。

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