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  1. KAWADEルネサンス

20世紀最高のロシア語文学『巨匠とマルガリータ』の魂を宿す“心臓”が再び鼓動を打ちはじめた。
この事件に心拍数が上がらないようじゃ、小説好きとはいえません。――豊崎由美(書評家)

単行本

イヌノシンゾウ

犬の心臓

ミハイル・A・ブルガーコフ

水野 忠夫

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46 ● 228ページ
ISBN:978-4-309-20587-8 ● Cコード:0097
発売日:2012.01.25

定価2,420円(本体2,200円)

×品切・重版未定

  • ソ連邦成立直後のモスクワ。急死した男の脳下垂体を移植された野良犬シャリクが人間化し、ブルジョワたちを震え上がらせる。奇想と強烈な諷刺に満ちた、20世紀最大のロシア語作家の代表作。

著者

ミハイル・A・ブルガーコフ (ブルガーコフ,M・A)

1891年、ウクライナ生まれ。キエフ大学医学部卒業後、開業医を経て文筆活動を始める。その後モスクワに出て、長編『白衛軍』『犬の心臓』や本書『巨匠とマルガリータ』の執筆に着手したが、ソヴィエト批判の書と見なされ、ロシア国内で刊行することはできなかった。25年、中短編集『悪魔物語』を発表するも批判を浴び、26年にモスクワ芸術座で上演された戯曲『トゥルビン家の日々』でようやく成功を収めた。しかし、その後も不遇の時代は続き、本書や『モリエールの生涯』『劇場』といった長編の執筆に没頭し、失意のうちにこの世を去った。1960年代後半から再評価が進み、80年代後半からは完全に名誉回復がなされ、全作品が刊行された。

水野 忠夫 (ミズノ タダオ)

1937年中国吉林生まれ。早稲田大学名誉教授。著書に『[新版]マヤコフスキイ・ノート』『ロシア・アヴァンギャルド』など。訳書にブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』、ショーロホフ『静かなドン』など。2009年没。

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