単行本

アップダイクトワタシ

アップダイクと私

アップダイク・エッセイ傑作選

ジョン・アップダイク

若島 正 編訳

森 慎一郎

受賞
読売 / 全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46変形 ● 296ページ
ISBN:978-4-309-20613-4 ● Cコード:0098
発売日:2013.01.22

定価2,640円(本体2,400円)

×品切・重版未定

  • 野球、ゴルフ、ポーカーから、文学、漫画、映画、ミュージカルまで、何を書いても面白い稀代の文筆家のエッセイ26本を精選。カルヴィーノ、谷崎潤一郎、村上春樹などの長文書評も収録。

    「思えば、7冊の評論集にしても、それは書評集ではなく、三冊めのHugging the Shore以降はすべて「エッセイと批評」という副題が付されていた。まず、少し重めの評論から入り、個人的な軽めのエッセイへとつながって、しかる後に書評がずらりと並び、最後には自作を語った文章が少し付く場合もある、というのがおよそのフォーマットだった。(……)本書でもまず書評以外のエッセイや評論に始まり、最後に書評を置くという形を踏襲してみた。アップダイクの世界の小さな見取り図になることを意図して、題材は主にアップダイクが好んで扱ったものを選んだつもりである」──本書「解説」(若島正)より

  • ブッキッシュな少年
    『初めての絵本──赤ちゃんに見せたい身近な物たち』へのあとがき
    顕れたるもの、秘めたるもの
    漫画の魔法
    サーバーの芸術
    失われた時の思い出
    『ある婦人の肖像』への序文
    小説の家
    本から映画へ
    昔の映画館
    人なつっこく、軽快なジーン・ケリー
    踊る女たち
    女体
    『サムラー氏の惑星』の本文における興味深い修正
    ポーカーに見る私の人生
    ボストンファン、キッドにさよなら
    トリップのコツ
    ジョン・チーヴァー
    ナボコフ名人 『ディフェンス』書評
    心のメトロポリス 『見えない都市』書評
    家を離れて 『アクシデンタル・ツーリスト』書評
    スージー・クリームチーズ自らを語る 『ドリス・デイ──その半生を語る』書評
    オズは我らなり 『注解版オズの魔法使い』書評
    強弩の末勢と萌芽 『我輩は猫である』『門』『武州公秘話・吉野葛』書評
    意識下のトンネル 『海辺のカフカ』書評
    解説(若島正)

著者

ジョン・アップダイク (アップダイク,J)

1932年生まれ。戦後アメリカを代表する文筆家。主な長篇小説に『走れウサギ』『クーデタ』『イーストウィックの魔女たち』など、短篇集に『メイプル夫妻の物語』など。全米図書賞など受賞多数。2009年没。

若島 正 (ワカシマ タダシ)

1952年京都生まれ。京都大学名誉教授。英米文学研究者、詰将棋・チェスプロブレム作家。著書に『盤上のフロンティア』、訳書にナボコフ『ロリータ』『ディフェンス』、パワーズ『黄金虫変奏曲』(共訳)など。

森 慎一郎 (モリ シンイチロウ)

1972年生まれ。京都大学大学院文学研究科准教授。訳書に、フィッツジェラルド『夜はやさし』、グレイ『ラナーク 四巻からなる伝記』など。

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