読者の声
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2019.04.18
現在のフェミニズムブームで、韓国やアメリカの書籍が注目されていますが、日本の女性たちが読むべき本はこの本だと思います。
上野千鶴子さんの東大での祝辞が話題になったように、まさに和子は、両親にも校長にも進学を反対され、事故か自害かわかりませんが、失意の中亡くなってしまいます。また章子が嘆くように、学校は少女たちを良き家庭人に育てる事に夢中で勉学を簡単に切り捨てようとします。これは過去の話ではありません。冒頭の、章子が良い生地でお布団をしつらえそうとしたら、「嫁入り道具か?」と周囲に言われてしまうシーンなんて、多くの女性が、誕生日に食洗機や洗濯機をもらってしまうようなことと、全部つながっているように思います。
私は「少女小説」という名前に騙されていました。今こそ!日本の女性たちは吉屋信子や石井桃子を読むべきだと思うのです。ぜひ復刊させていただきたいです。
東京都 ティーヌ さん 31歳 女性