全集・シリーズ

ゲンダイヲイキルカイイヨウカイ

3 現代を生きる怪異・妖怪

小松 和彦 監修

飯倉 義之

単行本 46 ● 340ページ
ISBN:978-4-309-71483-7 ● Cコード:0339
発売日:2025.09.29

定価3,520円(本体3,200円)

○在庫あり

  • 怪異・妖怪研究は今世紀に入っても大きな進展を遂げている。2000年以降発表のものを中心に、今後の研究に不可欠な重要論考を精選。ネット時代のメディア環境の変化をも捉える第3巻。

    ネットロア、学校の怪談、心霊スポット、実話怪談……
    商品化、町おこし、地域学習、コロナ禍……
    都市にうごめき、経済に組み込まれ、ネット空間にも出没する――。
    これからの研究に不可欠な論考を集成した特選アンソロジー!

  • 総論 現代を生きる怪異・妖怪(飯倉義之)

    【Ⅰ 現代の怪異・妖怪論】
    学校の怪談におけるトイレの怪異――昭和から平成を中心として(大島万由子)
    「名付け」と「知識」の妖怪現象――ケサランパサランあるいはテンサラバサラの一九七〇年代(飯倉義之)
    幽霊の変容・都市の変貌――民俗学的近・現代研究に向けての試論(高岡弘幸)
    「夜」に対する人間の恐怖と好奇心――日本における心霊スポットとゴーストツーリズムの事例(矢ケ﨑太洋・上原 明)

    【Ⅱ ネットロア――怪異・妖怪の主戦場としてのインターネット・SNS】
    ネット怪談「くねくね」考――世間話の電承について(伊藤龍平)
    ネット社会における実況系ネットロアの伝播と活用――「口裂け女」と「きさらぎ駅」の比較から(古山美佳)
    疑似的な声の非人間的転回試論――ある「怖い話」の発生と流行にみる〈電承〉(廣田龍平)

    【Ⅲ 妖怪と経済】
    妖怪町おこしにおける妖怪文化の創造――広島県三次市を中心に(松村薫子)
    妖怪の再創造と現代的活用――教材としての可能性に着目して(市川寛也)
    妖怪/フィギュア論(香川雅信)
    予言する幻獣――アマビコを中心に(湯本豪一)
    しづかアマビエの展開――長野県松本市での実践について(市東真一)

    解題(飯倉義之)

著者

小松 和彦 (コマツ カズヒコ)

1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。『妖怪文化入門』『妖怪学新考』『異界と日本人』『聖地と日本人』など著書多数。

飯倉 義之 (イイクラ ヨシユキ)

國學院大學文学部教授。専門は口承文芸学、民俗学、現代民俗。博士(文学)。

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳