単行本 46変形 ● 196ページ
ISBN:978-4-309-03231-3 ● Cコード:0093
発売日:2025.10.30
定価1,760円(本体1,600円)
○在庫あり
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「つまり言いかえれば、これはテロの書だ。誰も読んでは――」蛇を求める女、謎の宮司、刑事、ある議員、ロー・K、……Apep。中村文則、2年ぶりの最新小説! 著者2年ぶりにして新たなる代表作、誕生! <つまり言いかえれば、これはテロの書だ。誰も読んでは――>
 3ヶ月前、「男」は仕事辞め、女性と別れ、世界中から失われた蛇信仰のあるこの地へ来た――平家が落ち延びたといわれるこの土地に。そして「この文章」を書いている。誰も読まない「この手記」を。
 自分が人ではないと思っていた幼少時代の奇妙な記憶、有志によるQ山の毒蛇狩り、白蛇を祀る神社とその宮司、蛇を求める女、ある議員の死とそれを調べるQ署の刑事、ロー・Kというビジネスマン、そして......Apep。
 いま男は、ある目的のために“1人”で動き出す。「現在や未来で、過去は変えられるんだよ。……起こったことは変えられないけど、その後の時間をどう生きるかで、過去の印象や意味合いは変えられる」(本文より)世界も注目する作家・中村文則が贈る傑作!
 【著者略歴】
 中村 文則(なかむら・ふみのり)
 1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。12年『掏摸』の英訳が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の年間ベスト10小説に選ばれる。14年米国のDavid L.Goodis賞を受賞。16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞、20年中日文化賞、24年『列』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『何もかも憂鬱な夜に』『去年 の冬、きみと別れ』『教団X』『R帝国』など。エッセイ集に『自由思考』、対談集に『自由対談』がある。
 
著者
中村 文則 (ナカムラ フミノリ)
1977年生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。『遮光』で野間文芸新人賞、『土の中の子供』で芥川賞、『掏摸』で大江健三郎賞、『私の消滅』でドゥマゴ文学賞、『列』で野間文芸賞など。
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