単行本 A5 ● 240ページ
ISBN:978-4-309-02261-1 ● Cコード:0095
発売日:2014.02.21
定価1,760円(本体1,600円)
×品切・重版未定
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没後20年をへて復活した作家・佐藤泰志。いまなぜその作品が多くの読者をひきつけるのか。批評家や関係者の文章や証言によって、その多様な魅力にせまる待望の試み。
●お詫びと訂正
『佐藤泰志』におきまして以下の誤りがありました。訂正してお詫びもうしあげます。
目次 番馬早苗→番場早苗 -
◆佐藤泰志未刊行初期小説
退学処分 002
青春の記憶 018
◆評伝抄
中澤雄大
死んで花実が咲いた人 作家と家族の物語 027
◆対談
堀江敏幸×岡崎武志
佐藤泰志ルネサンス 043
◆インタビュー
文 弘樹
金鶴泳がいて、佐藤泰志がいた 054
◆エッセイ
西堀滋樹
中野の犬たち 泰志との時間 063
高專寺赫
記憶を辿って 070
◆佐藤泰志の映画をめぐって
菅原和博
佐藤泰志文学を映画にする
『海炭市叙景』から『そこのみにて光輝く』まで 073
熊切和嘉
『海炭市叙景』を監督して 081
越川道夫
街はまだあるのか 084
稲塚秀孝
佐藤泰志の衝撃 088
呉美保×高田亮×星野秀樹
映画『そこのみにて光輝く』をめぐって 092
◆エッセイ
岡崎武志
上京者としての佐藤泰志 099
村井康司
「この市街戦は前衛ジャズそのものだ」
佐藤泰志の文学とジャズ 105
瀬々敬久
本棚には佐藤泰志の本は一冊もない 108
番場早苗
海と砂と夏のアジサイ 112
金子彰子
手渡された光を見つめて 118
青井元子
海炭市に生きて 123
◆論考
福間健二 すべてを宙づりにする 126
世良利和 渇望する夏 佐藤泰志の輝きに寄せて 147
加藤健次 佐藤泰志の余白へ 青春小説論ノート 155
井坂洋子 明暗を泳いで 169
石川忠司 佐藤泰志の青春小説 地の文への「抵抗」 173
陣野俊史 人生の休暇と視線の低さ 184
阿部公彦 佐藤泰志の主人公たちが痛い目に合うわけ 194
川口正和 優しさの由来 佐藤泰志の代表的作品を味読する 200
暁方ミセイ 美しい夏の、鉱脈 210
桜井晴也 佐藤泰志のせつじつさ 214
中里勇太 半身は、ここへ置いてゆけ 218
◆佐藤泰志作品ガイド 中里勇太 227
◆佐藤泰志 略年譜 236
著者
福間 健二 (フクマ ケンジ)
1949年生まれ。映画監督。詩集に『青い家』(萩原朔太郎賞・藤村記念歴程賞受賞)、著書に『佐藤泰志 そこに彼はいた』、映画作品に『きのう生まれたわけじゃない』他。2023年、没。
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