第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞ダブル受賞作!
- 受賞
- 東京/第51回泉鏡花文学賞、第45回野間文芸新人賞
単行本 46 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-03112-5 ● Cコード:0093
発売日:2023.06.19
定価1,760円(本体1,600円)
△3週間~
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ハンガリーの病院で左手の移植手術を受けたアサト。だが麻酔から醒めると、繋がっていたのは見知らぬ白人の手で――。自らの身体を、そして国を奪われることの意味を問う、傑作中篇!
麻酔から覚めると、見知らぬ他人の手になっていた。
凄い! 肉体の無意味な分断と不自然な結合が、現実の世界に重なる。
入念な構成の冒頭から最後まで、1㎜の緩みもない。凄い!
――皆川博子氏(作家)
切断され、奪われ、接ぎ合わされるのは、体なのか、国なのか、心なのか。
これは「境界」をめぐる、今まさに読まれるべき物語。
――岸本佐知子氏(翻訳家)
喪って初めて大事さが判る。身体、そして故郷。自分とは何かを問う小説だ。
――杉江松恋氏(書評家)
著者
朝比奈 秋 (アサヒナ アキ)
1981年京都府生まれ。2021年、「塩の道」で第七回林芙美子文学賞を受賞。22年、同作を収録した『私の盲端』でデビュー。23年、『植物少女』で第36回三島由紀夫賞を受賞。現役の医師でもある。
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