単行本 46 ● 504ページ
ISBN:978-4-309-03158-3 ● Cコード:0093
発売日:2023.12.04
定価2,640円(本体2,400円)
○在庫あり
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太陽に抗った聚落の子孫ヌフレツンは、運命に導かれてバイオンリの奏で手を目指す。迫る太陽消失。響け、祖先の遺した禁忌の音。日本SF大賞2度受賞の異形の天才がおくる書き下ろし長編。
著者
酉島 伝法 (トリシマ デンポウ)
1970年、大阪府生まれ。作家、イラストレーター。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞しデビュー。『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞。
読者の声
画数の多い漢字に見慣れないルビがふられ、最初はとっつきにくかったのですが、式が進行し"太陽"が登場するあたりから、想像しても追いつかない絢爛たるイメージに圧倒されました。
登場人物たちが人間だと思って読んでいたのですが、「あれ?」と思わせることが小出しに現れ、どうやらホモサピエンスとは違う人たちなんだと、ゆっくり分かってきました。
特定の相手に固執するのは下等な生物のすること、と恋愛は否定され、痛みを和らげることも声を合わせて歌うことも否定された極端にストイックな世界だけど、工房・照子屋の仲間や何より家族の絆が強く、"煩悩蟹"や"太陽"とも有機的に結ばれたみんなつながっている世界。主人公たちが皆ひたむきで愛おしい。
読み終えて満足感に浸るとともに、この残酷だが生真面目で美しい世界に、また戻りたくなりました。
(岡村美津子 さん/58歳 女性)
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