- 受賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 新書 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-24940-7 ● Cコード:0000
発売日:2020.02.24
定価1,045円(本体950円)
○在庫あり
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「困ったときは、私に会いに来てもいい」「裁判所としては、控訴を勧めたい」……判決言い渡しのあと、被告に裁判官が語りかける説諭。そのなかから、「沁みる」言葉の数々を厳選。
■「感動法廷」があった!
時間をかけて被告人の言い分を聞き取り、人情に満ちた言葉をかけ、判決に納得してもらうことで、将来の再犯を防ごうとする裁判官の「名裁き」30をピックアップ。判決言い渡し後に贈られた心揺さぶる説諭と、事件の背景を詳述した、「生きるうえで大切なこととは?」を考えさせられるドキュメンタリー短編集です。人の将来を左右する裁判。「人を裁く人」である裁判官が希望を与える感動法廷の様子から、心が救われ励まされる人は少なくないはずです。
■心にジンとくる裁判官の贈り物!
1「胸を張って生きていいんです。あなたは迷惑をかけたくないという思いが強すぎた」
2「世の中、それほど捨てたものではありません。もっと人を信用してみてください」
3「この裁判は、あなただけが裁かれているのではありません」
4「奥さんたちの期待に応えられなきゃ、君は男じゃないよ」
5「普通の生活をして、初めて救いがあります」
6「もう、やったらあかんで。がんばりや」
7「娘さんを公園に連れていって、久しぶりに話をしてみては…」
8「その感触を忘れなければ、きっと立ち直れますよ。更生できます」
9「息子さんの長所、いいところを3つ、言ってみてください」
10「現実と向き合うのが難しいと思います。しかし、できることは何か、考えてください」
11「今度は、あなたが捨てられるかもしれません」
12「あなたは彼女の世界で、たったひとりの母ちゃんなんだよ」
13「あなたを待っていてくれる人がいます。これからやり直してください」
14「あなたには、人一倍努力できる才能が備わっているはずです」
15「帰りの電車の中で、お父さんと話してごらんなさいよ」
16「個人的な心情としては、あなたを気の毒だと思わないわけではない…。しっかりやりなさい」
17「私もパチンコに熱中していたことが…。あなたも、自分の意思でやめるしかないんですよ」
18「昨日の晩、雪が降っていましたけど、石焼きいも屋のおじさんが屋台を引いてました…」
19「『人生』という言葉を贈ってくれた人の気持ちに応えているか…」
20「なぜ、君たちの反省の弁が人の心に響かないのか、きっとわかってもらえるはずです」
21「同じ境遇で悩んでいる人は、世の中にたくさんいます」
22「馬鹿みたいに簡単なことが、あなたには欠けていましたね」
23「あなたの病気のひとつを私ももっています。どうか、負けないでください」
24「子どもは、あなたの所有物ですか? 社会全体の宝でしょ?」
25「競走馬が稼いでくれたお金で生きてきたのではありませんか」
26「捕まって法廷まできて、格好いいわけがないでしょう」
27「褒められ感謝されても、それは君に対する本当の評価ではありません」
28「飼い犬も地域社会の一員です。あなたが本当に犬を愛しているのなら…」
29「その言葉、これから禁句にしようか。便利な言葉で逃げないで…」
30「この私の仕事は、犯罪をやめさせることですから」
著者
長嶺 超輝 (ナガミネ マサキ)
1975年、長崎県生まれ。九州大学法学部卒。フリーの著述家。デビュー著書『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)がベストセラーに。雑誌連載、メディア出演、講演活動のほか、小説の法律監修にも携わる。
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