単行本 B4変形 ● 368ページ
ISBN:978-4-309-25477-7 ● Cコード:0640
発売日:2025.05.20(予定)
予価6,490円(本体5,900円)
※未刊
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昆虫の体の構造、進化、変態、翅と飛翔、擬態、成長、生殖、人間との関わりなど、あらゆるテーマを網羅。最新の科学的知見を交え、徹底的に解説した、まさに昆虫の教科書!
オールカラー、総図版点数 740点!
昆虫や生物学に 興味を持つ人ならば、昆虫への理解が深まる快感にページをめくる手が止まらなくなるだろう。日本語でこれに類する網羅的な教科書はこれまでになく、その点でも極めて価値が高い。
昆虫に関する疑問や不思議について、大抵のことは本書を読めば解決してくれるものと思う。
――丸山宗利(日本語版監修・昆虫学者)
【本書の特長】
1. 昆虫の驚異の生態に、解剖学・生理学・進化・生態学から迫った、本格的な昆虫図鑑
2. 筋肉や神経系、呼吸や排泄、生殖などの基本的な構造から、成長や変態、捕食、社会性、人間との関係まで、一冊で昆虫の科学をコンプリート
3. 生きている昆虫の活き活きとした写真はもちろん、CGや、高性能顕微鏡写真など、多様で貴重な写真が541点掲載。総図版数740点!
4. 用語や先行研究を解説したコラムも多数。
【対象読者】中高図書館、大学図書館、公共図書館、昆虫愛好家
【項目一覧】
1 イントロダクション
昆虫とは何か? /海洋昆虫はどこに いるのか/昆虫どうしの系統関係の重要性/化石が語る進化/現生昆虫の目とその系関係/昆虫の種の数は?/昆虫の種はなぜこれほど多いのか?
2 構造と機能
昆虫の体のつくり/外皮/筋肉/神経系と感覚系/呼吸器系/循環器系/消化と排泄/分泌腺/生殖/生物学的限界を超える
3 翅と飛翔
翅の進化とその構造/翅の獲得と喪失/飛翔/飛翔のエネルギー論/飛翔だけではない翅の機能/翅と神経系
4 発生、変態、成長
昆虫の生活史/染色体/性の決定/生殖様式/交尾/卵形成と精子形成/胚発生/産卵/卵の構造、 サイズ、 形状/昆虫の変態/例外的な変態/幼生期の昆虫/幼虫に似ている成熟個体/表現型可塑性とは何か/変態の内分泌機構/脱皮と「現状維持」ホルモン/昆虫の成長/過度に大きな体の部位:誇張形質/休眠
5 自然史
水生 vs. 陸生/水生昆虫/捕食戦略/捕食者が獲物に与える影響/最強の捕食者/寄生者と捕食寄生者/社会性/植物と昆虫の相互作用
6 人間と環境への影響
生態系への貢献/農作物への影響/昆虫が媒介する病気/農業と医療/モデル生物/進化生物学的研究/持続可能な食品/昆虫の減少
著者
デイヴィッド・A・グリマルディ (グリマルディ,デイヴィッド・A)
昆虫学者。アメリカ自然史博物館学芸員などを務める。昆虫の進化、生態、多様性などに広く関心を持ち、論文などの出版物は280点におよぶ。共著に『Evolution of the Insects』がある。
丸山 宗利 (マルヤマ ムネトシ)
昆虫学者。現在、九州大学総合研究博物館准教授。著書に『昆虫はすごい』『アリの巣をめぐる冒険』『神秘の標本箱ー昆虫ー』などがあるほか、監著書多数。2024年度日本動物学会「動物学教育賞」受賞。
中里 京子 (ナカザト キョウコ)
翻訳家。ダニエル E リーバーマン『運動の神話』、レベッカ・スクルート『ヒーラ細胞の数奇な運命』、ジョシュア・ウォン他『言論の不自由』、デイミアン・トンプソン『依存症ビジネス』など多数。
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