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河出文庫 文庫 ● 224ページ
ISBN:978-4-309-41166-8 ● Cコード:0193
発売日:2012.07.06
定価594円(本体540円)
△重版中
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昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない――いま最も注目されている作家・中村文則のデビュー作が装いも新たについに河出文庫で登場! 単行本未収録小説「火」も併録。
「次は…人間を撃ちたいと思っているんでしょう?」
雨が降りしきる河原で大学生の西川が<出会った>動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが……。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問——次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?
「衝撃でした。より一層、僕が文学を好きになる契機になった小説」(又吉直樹氏)
「孤独は向かってくるのではない 帰ってくるのだ」(綾野剛氏)
他、絶賛の声続々! 新潮新人賞を受賞した、中村文則、衝撃のデビュー作。ベストセラー&大江賞受賞作『掏摸(スリ)』の原点がここに!
単行本未収録小説「火」が、映画化!
監督・脚本・出演:桃井かおり
著者
中村 文則 (ナカムラ フミノリ)
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。『遮光』で野間文芸新人賞、『土の中の子供』で芥川賞、『掏摸』で大江健三郎賞、『私の消滅』でドゥマゴ文学賞を受賞。著書多数。
読者の声
人を簡単に殺すことを可能にするこの機械は、なぜ、これほど手に持ちやすく、美しいのだろうか。圧倒的な力を手にした主人公の心情を覗いているうちに、作品の泥濘の世界にはまってしまう。
悪の内面を正確に描写する、中村さんの魅力の原点が詰まっている。さすが、芥川賞候補作。
読後はきっと、この主人公のように銃の魅力にとりつかれるでしょう。
(自分は、エアガンを買っていまいました。)
(人間失格者 さん/19歳 男性)
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