愛は地球を救わない?
でも……偽善は誰かを救えるかもよ!?
倫理学と社会学から迫る、誰も知らない偽善の真実。
単行本 46 ● 212ページ
ISBN:978-4-309-61683-4 ● Cコード:0330
発売日:2014.02.13
定価1,320円(本体1,200円)
×品切・重版未定
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愛は地球を救わない? でも偽善は誰かを救えるかもよ!? 動機が純粋なら人を傷つけていいの? 不純な気持ちで人に親切にしたらいけないの? 倫理学と社会学から迫る誰も知らない偽善の真実。
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第1章 偽善って、なんだろう
◆スジを通す男
◆電車で席を譲るのは偽善?
◆偽善は本当にいけないの?
◆偽善者のフリをするのは、いいひとである
◆偽善者はだれだ
◆偽善はだれかを救う
第2章 偽善の実態を見てみよう
◆古い雑誌
◆むかしの高校生は偽善に悩んでいた
◆偽善者テスト
◆偽善と偽悪とヒポクリシー
◆寄付は偽善なのか
◆ディベートはつまらない
◆根拠のない話はするな
◆日本人は冷たい?
◆日本人はいくらぐらい寄付をしているのか
◆節税のために寄付をする偽善者伝説
◆寄付は匿名ですべきという常識のウソ
◆不正はつねにある。けど、ごく一部である
◆寄付を偽善と批判する人は、むかしからいた
第3章 偽善くん波瀾万丈 下積み艱難辛苦編
◆世界初の偽善批判
◆聖書のなかの“偽善”
◆偽善者が主役のフランス演劇
◆ドイツ哲学と偽善
◆日本初の“偽善”
◆なかなか広まらなかった“偽善”
◆辞書の“偽善”のルーツ
◆明治中期の国語辞典
◆明治後期の英和辞典
◆新聞記事に登場した偽善
◆小説のなかの偽善
◆新聞投書「浅草の一夜」
◆婚約者は偽善者
第4章 偽善くん波瀾万丈 成り上がり絶頂編
◆中野好夫の「悪人礼賛」
◆福田定良の「偽善者礼賛」
◆すべての人間は偽善者である
◆偽善の罠
◆偽善と化けの皮
◆偽善者でなければしあわせなのか?
第5章 偽善くん波瀾万丈 暗雲凋落編
◆まだまだ続くよ、偽善肯定論
◆丸山眞男とラ・ロシュフーコー
◆世間の主流は偽善否定
◆70年代は消極的な偽善肯定
◆偽善が大嫌いな雑誌
◆80年代・偽善氷河期の到来
◆談志と欽ちゃん
◆中身のない偽善
◆数少ない偽善肯定派
◆究極のアンチ偽善本
第6章 偽善くん波瀾万丈 不死鳥編——偽善者になろう
◆50・60年代に偽善肯定論が登場した理由
◆偽善再評価のきざし?
◆『偽善入門』への違和感
◆パオロ流偽善のすすめ
◆大切なのは、動機や気持ちでなく、結果なのだ
偽善年表
著者
パオロ・マッツァリーノ (マッツァリーノ,パオロ)
イタリア生まれの戯作者。日本文化に造詣が深い。公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが大学自体の存在が未確認。著書に『反社会学講座』(ちくま文庫)、『つっこみ力』(ちくま新書)など。
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