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  1. 14歳の世渡り術

全集・シリーズ

セカイイチヤサシイイゾンショウニュウモン

世界一やさしい依存症入門

やめられないのは誰かのせい?

松本 俊彦

受賞
朝日 / 全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46 ● 234ページ
ISBN:978-4-309-61734-3 ● Cコード:0347
発売日:2021.08.25

定価1,562円(本体1,420円)

○在庫あり

  • 「スマホもゲームもやめられない」「市販薬を飲む量が増えてきた」「本当はリスカをやめたい」……誰もがなりうる「依存症」について、最前線で治療にあたる精神科医がやさしくひも解く。

  • 《もくじ》

    はじめに

    第1章 気づいたらハマってた──モノへの依存 ①
     事例:きっかけは、試験前のエナジードリンク:エミさん(中学2年)の場合
     カフェインがくれるのは「元気の前借り」
     市販薬は謎の薬!? 
    「周囲が求める自分」になりたくて
     疲れたときは、休もうよ

    第2章 居場所がほしかっただけなのに──モノへの依存 ②
     事例:大麻をくれたのは、憧れの人でした:ソウタくん(中学3年)の場合
     やめるのは簡単でも、やめつづけるのは難しい
     クスリをやるのは、意志が弱いから?
     アルコールは立派な薬物
     ゲートウェイ・ドラッグとしてのタバコ
     薬物の先にあるもの

    第3章 依存症のしくみと歴史
     脳がハイジャックされる!
     快感の正体、ドーパミン
     依存症になりやすい人、なりにくい人
     世界最古の薬物
     アルコホリック・アノニマスの誕生
     日本の薬物対策史
     規制するだけでは解決しない
     命を守る、ハーム・リダクション
     それでも薬物をやらないほうがいい理由

    第4章 僕が僕であるために──行為への依存 ①
     事例:気晴らしが止まらない:カイトくん(中学1年)の場合
     手の中の小さな部屋、スマホ
     今、このときを乗り切るために
     ゲームと心中するほどバカじゃない
     SNSにとらわれて
     インターネットが悪いのか?
     誰にだって起こりうる

    第5章 傷つけることで生きている──行為への依存 ②
     事例:切った瞬間、すーっとしました:メイさん(中学3年)の場合
     拒食と過食のスパイラル
     心のストレスと食欲の関係
     切っているのは、皮膚だけじゃない
     死にたいくらいつらい今を、生き延びる
     トリガーはどこにある?
     心の蓋の奥にひそむもの
     ただ、そこにいてくれるだけで

    第6章 依存症の根っこにあるもの
     ある少年の物語
     友が求めていたものは
     依存症は、人に依存できない病
     困った子は、困っている子
     楽園ネズミと植民地ネズミ
     自立って何だ?

    第7章 社会と依存のいい関係
     見せしめの逆効果
     当たり前を疑う
     依存症はなくならない
     失敗しても、終わりじゃない
     ありのままの自分を許す

    [きみとあなたへのメッセージ]
    依存症かもしれないきみへ 
    友達が依存症かもしれないきみへ 
    子どもが依存症かもしれない親御さんへ 
    生徒が依存症かもしれない先生へ

    [ヒコ先生の相談室]
    ・「あの子、依存症かも?」と思ったら
    ・信頼できる大人の見分け方 
    ・依存症の友達に、どう接したらいい?
    ・家族がゲームにハマったら
    ・友達の腕にリスカの痕を見つけたら
    ・逃げ場のつくり方 
    ・心の専門家になるには 

    [困ったときの相談先リスト]

    おわりに

著者

松本 俊彦 (マツモト トシヒコ)

1967年生。精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科等を経て現職。主著に『薬物依存症』『誰がために医師はいる』がある。

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