- 受賞
- 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 B6 ● 224ページ
ISBN:978-4-309-62469-3 ● Cコード:0337
発売日:2014.04.14
定価1,650円(本体1,500円)
×品切・重版未定
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多様な問題を集団で話し合う力を育てる「こども哲学」。実践している著者が、その理論や歴史から、具体的な進め方までを実例をもとに紹介する。各教科ごとのやり方、能力の評価方法も収録。
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はじめに——こどものために、こどもとともに成長する哲学
こどもに求められている教育とは/対話する授業「こども哲学」/こどもは哲学的に考えるのに向いている
《第一部 理論編》
第一章 こども哲学」とは何か
思いこみを排して真理を探求する/簡単に答えの一致しない問いのための哲学/私たちの意見を作るのは経験である/経験を結びつけることが考えること/他人の経験を対話から知る/対話によって思考は深まる/ひとりの人間として考えられる
第二章 なぜ「こども哲学」がよいか
そもそも面白い知的活動/誰もが哲学的なテーマを話したい/意識しないとなかなか対話できない/無数にあるテーマを論じる最適な方法/知識や経験だけでは答えられない問いに答える/自分だけの意見を表明する機会/他人と共に真理を求める
第三章 いま求められる対話力
求められているコミュニケーション能力/多元的な社会で変わる教育のあり方/共生する社会を構築する力/シチズンシップ教育と哲学対話/自分の声で語ることから/耳を傾ける姿勢を作る/こども哲学はグループを動かす/ユネスコによる推進
第四章 世界に広がる対話授業
哲学対話の歴史/こども哲学が哲学対話を市民化する/こども哲学の始まり/こども哲学の広がり/遅れている日本
第五章 鍛えられる思考力
哲学対話が育てる三つの思考力/批判的思考/創造的思考/ケア的思考/すぐれた思考とは
第六章 行い方の特徴
こどもによる探求の共同体/目的と特徴/「聞くこと」の重要性/プロセスを大切に/問いを自ら立てる/オープンエンドの意義
《第二部 実践編》
第一章 環境づくり
実践の原則/場の作り方/人間関係づくり
第二章 進め方
対話授業の基本型/教師の心構え/こどもに話してもらうために/発話者が偏ったときには/どの時間に行うか/時間の割り振り方/さまざまな方法/教材、テキストの選び方
第三章 各科目での取り入れ方
国語/社会/芸術と音楽/体育/算数・数学/理科・科学/道徳/個々の科目を生活のなかに位置づける
第四章 こどもに対話させることは本当にできるのか
こどもも大人も同じ/こどもの促し方
第五章 対話をどう評価するか
効果をはかり発達を促すために/対話の感想を評価する/評価の基準
参考文献
あとがき——さあ、あなたもこども哲学者です
謝辞
著者
河野 哲也 (コウノ テツヤ)
1963年生まれ。立教大学文学部教育学科教授。専門は哲学・教育哲学。NPO法人「こども哲学おとな哲学アーダコーダ」副代表理事。著書に『人は語り続けるとき、考えていない』『道徳を問い直す』など。
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