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単行本 46 ● 2160ページ
ISBN:978-4-309-71480-6 ● Cコード:0339
発売日:2025.09.29(予定)
予価20,900円(本体19,000円)
※未刊
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怪異・妖怪研究は今世紀に入っても大きな進展を遂げている。2000年以降発表のものを中心に、今後の研究に不可欠な重要論考を精選。全6巻。
妖異の探究、新時代へ!
学際的な研究、デジタル化を反映した研究が飛躍的に進展。
「怪異・妖怪学」は人文学の新領野としての地位を確立!
主に2000年以降に発表された、新鮮で魅力的な必読論文を一挙集成!全6巻。
◆監修のことば――小松和彦(国際日本文化研究センター名誉教授)
怪異・妖怪研究の進展の礎となることを願って、それまでの重要な論考を集めた『怪異の民俗学』(2000~2001年、河出書房新社刊)を刊行してから四半世紀の歳月が流れました。この間の研究を振り返ると、世間からの妖怪への関心の高まりにも支えられ、研究は格段の進歩・発展を遂げ、じつに多様で豊かな成果が生み出され、人文学の新領野としての地位を確立しつつあります。(中略)本シリーズは、怪異・妖怪研究の新しい領野を切り拓く先陣に立ってきた気鋭の研究者たちが、主にこの間に発表された論考から重要なものを厳選して編集したアンソロジーです。いずれの巻にも興味深い、また今なお新鮮で魅力ある論文が勢揃いしています。これを紐解くことで怪異・妖怪研究の現状をうかがうことができるばかりでなく、研究のさらなる展開の基礎としても必読の書となることでしょう。
<1>怪異・妖怪とは何か 廣田龍平/安井眞奈美[編]
「妖怪」概念の深化と転回、多様化する研究アプローチ、グローバルな比較妖怪学……。新時代の研究動向と展開の射程を明らかにする理論・方法論編。
<2>歴史のなかの怪異・妖怪 木場貴俊[編]
時代とともに変容する怪異・妖怪文化、史料が語るものとは――? 古代から近代、人間はいかにそれを記録してきたか。
<3>現代を生きる怪異・妖怪 飯倉義之[編]
ネットロア、学校の怪談、心霊スポット、商品化、町おこし、コロナ禍……。都市にうごめき、経済に組み込まれ、ネット空間にも出没する、現代的な形態を活写。
<4>文芸のなかの怪異・妖怪 伊藤慎吾[編]
霊鬼、狐、土蜘蛛、場所の怪異……。説話の深き森に分け入る――妖怪があまたうごめく物語世界。
<5>娯楽としての怪異・妖怪 香川雅信[編]
お化け屋敷、おもちゃ、双六、手品、妖怪画、春画、黄表紙、映画、マンガ、ラノベ、ゲーム……。遊びや笑い、大衆文化やフィクションに日本人の心性を読む。
<6>怪異・妖怪の博物誌 伊藤龍平[編]
百鬼夜行、大海蛇、法螺の怪、猫の踊、クワンクワン、ケッカイ、くだん、ザシキワラシ、轆轤首、釣瓶落し、河童……。奇妙で多彩な姿はどこから来るのか?
著者
小松 和彦 (コマツ カズヒコ)
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。『妖怪文化入門』『妖怪学新考』『異界と日本人』『聖地と日本人』など著書多数。
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