全集・シリーズ

ゴラクトシテノカイイヨウカイ

5 娯楽としての怪異・妖怪

小松 和彦 監修

香川 雅信

単行本 46 ● 340ページ
ISBN:978-4-309-71485-1 ● Cコード:0339
発売日:2025.08.27

定価3,520円(本体3,200円)

○在庫あり

  • 怪異・妖怪研究は今世紀に入っても大きな進展を遂げている。2000年以降発表のものを中心に、今後の研究に不可欠な重要論考を精選。大衆文化・フィクションとしての面を扱う第5巻。

    お化け屋敷、おもちゃ、双六、手品、妖怪画、春画、
    黄表紙、映画、マンガ、ラノベ、ゲーム……
    遊びや笑い、大衆文化やフィクションに
    日本人の心性を読む―――。
    これからの研究に不可欠な論考を集成した特選アンソロジー! 図版多数!


    ●目次●

    総論 娯楽としての怪異・妖怪(香川雅信)

    【Ⅰ 娯楽と妖怪】
    化物屋敷の誕生(橋爪紳也)
    遊びの中の妖怪たち――近世後期における妖怪観の転換(香川雅信)

    【Ⅱ 江戸の化物文化】
    素人の演出する怪談芸――江戸時代の「妖怪手品」について(横山泰子)
    豆腐小僧の系譜――黄表紙を中心に(アダム・カバット)
    化物と遊ぶ――「なんけんけれども化物双六」(岩城紀子)
    春画・妖怪画・江戸の考証学――〈怪なるもの〉の視覚化をめぐって(鈴木堅弘)
    「妖怪」をいかに描くか――鳥山石燕の方法(近藤瑞木)

    【Ⅲ 現代大衆文化と妖怪】
    通俗的「妖怪」概念の成立に関する一考察(京極夏彦)
    「見世物」から「映画」へ――新東宝の怪猫映画(志村三代子)
    一九七〇年代の「妖怪革命」――水木しげる『妖怪なんでも入門』(清水潤)
    鎌鼬存疑――「カマイタチ現象」真空説の受容と展開(飯倉義之)
    ライトノベル異世界転生物における異世界の生成――モンスターの和洋混淆状態を手がかりに(伊藤慎吾)

    解題(香川雅信)

著者

小松 和彦 (コマツ カズヒコ)

1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。『妖怪文化入門』『妖怪学新考』『異界と日本人』『聖地と日本人』など著書多数。

香川 雅信 (カガワ マサノブ)

1969年、香川県生まれ。兵庫県立歴史博物館学芸課長兼県立美術館課長。博士(学術)。著書に『江戸の妖怪革命』など。

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