ムック A5 ● 240ページ
ISBN:978-4-309-97851-2 ● Cコード:9474
発売日:2014.11.29
定価1,430円(本体1,300円)
△3週間~
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「三匹の侍」「鬼龍院花子の生涯」「極妻」――日本のドラマと映画を変えた鬼才の全貌に、春日太一が迫る。関係者へのインタビュー42本と未発表資料多数掲載の豪華決定版五社読本!
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【ドキュメント】演出家・五社英雄の歩み ──春日太一
仲代達矢 ──五社さんはイタリアンだと思います
岩下志麻 ──「僕に任せなさい」の一言で、東映に行けました
【ドキュメント】夏八木勲と五社英雄 ──春日太一
《第一章》芽吹く春 ──一九五九〜六八年
岡田太郎 ──五社っていうと一番に組合のことを思い出しますね
尾崎長 ──夜中の一時に、よくスタジオを飛び出しました
柴英三郎 ──『三匹の侍』は、五社との格闘でした
嶋田親一 ──ニッポン放送時代から綿密な計画を立てて、映画に向かっていったんだと思います
白川文造 ──「五匹」のはずが、「三匹」になってしまった
平幹二朗 ──『三匹の侍』のおかげで日本中に知られる俳優になりました
松平乘道 ──夏八木勲は好かれていましたね僕と五社は映画という憧れを
森川時久 ──極めようとしたんです
横田安正 ──報道局への異動は、完全な島流しです
《第二章》灼熱の夏 ──一九六九〜八一年
安藤昇 ──五社さんは、表と裏の狭間で生きていた
角谷優 ──『御用金』の時に五社さんが一度だけ吐いた弱音は、今でも忘れられません
田坂啓 ──五社さんの映画ですから、殺し屋を出すなら女性がいいだろうと思ったんです
長坂秀佳 ──『ジキルとハイド』はワタシのオリジナルです
村上光一 ──映画部は「五社軍団」でした
山本圭 ──左翼青年役の研究をしていたわけではないですよ
吉田啓一郎 ──「ペンペン草の根なし草」俺も、そう思いたい
吉田達 ──なんだかわからないけど、お客がぶったまげるのを作るのが映画監督の腕なんです
《第三章》錦秋暮秋 ──一九八二〜九二年
市田勇 ──最後の時は「継続が力じゃ!」って何度も言うてました
うじきつよし ──こんな大先輩の男に惚れるなんて、思いもしませんでした
奥山和由 ──最初の出会いは「座頭市」の打ち合わせでした
かたせ梨乃 ──「頭で芝居したら絶対ダメだよ」それが五社学校初等科の卒業証書でした
菊地竜志 ──五社監督のカメラの目線は、大衆の目線なんです
日下部五朗 ──『鬼龍院花子の生涯』には、背水の陣で取り組んでいました
古賀伸雄 ──「なんでも問題があったら、こっちに言ってほしい」それが俳優座と五社さんの付き合い方です
鈴木秀雄 ──映す側ではなく、映される側にいた監督でした
高田宏治 ──雑談の中から名セリフが生まれる人ですわ
竹中直人 ──「アニキさんのまんまでよござんすよ」は一生の言葉です
田中美佐江 ──プレゼントはいつも、新聞紙に包んでいました
夏木マリ ──一回ふっ切れると、女って強い
名取裕子 ──監督は可愛らしい少年でした
西村維樹 ──『女殺油地獄』の時は、なんとしても監督を守りたかった
野口多喜子 ──「ガンだ」と聞かされた時は、冗談やと思いました
能村庸一 ──五社さんの周辺に「ただ仕事をしてればいい」という人はいませんでした
藤真利子 ──私、とり憑かれやすいんです
古田求 ──フンドシ姿で担架に乗せられました
増田悦章 ──映画の基本は、女優さんを綺麗に撮ることです
南野梅雄 ──西岡さん森田さんとの結束が堅かったから、東映であろうと松竹であろうと堂々と渡り合えた
宮島秀司 ──「宮ちゃん、新しい人いる?」って聞いてくれる監督でした
本木雅弘 ──私にとって五社組は「男として磨かれる場所」でした
森田富士郎 ──「映画は不滅だ」ということを、向こう側にいる五社さんに伝えたい
映画・テレビ作品一覧
五社英雄略年譜
【特別掲載】
柴英三郎作『三匹の侍』第一話「剣豪無宿」シナリオ
著者
春日 太一 (カスガ タイチ)
1977年生まれ。映画史・時代劇研究家。日本大学大学院博士後期課程修了。著書に『時代劇は死なず! 』『天才 勝新太郎』『あかんやつら』『なぜ時代劇は滅びるのか』『文藝別冊 五社英雄』など。
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