ポール・ニザン (ニザン,P)
1905年フランス生まれ。17年パリの名門リセ、アンリ四世校に進学し、サルトルと出会う。その後共に高等師範学校に進む。26年9月アデンに出発、27年5月に帰国。同年共産党に入党。31年本書『アデン、アラビア』、32年『番犬たち』、33年『アントワーヌ・ブロワイエ』と次々に作品を発表する。38年『陰謀』でアンテラリエ賞受賞。39年共産党を脱党。同年動員され、40年戦死。共産党からスパイ扱いされ作品も無視され続けたが、60年サルトルの序文付きで本書が復刊されるやたちまち多くの読者を獲得した。