読者の声
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2017.05.22
私だけが、感じた事かもしれないですが、短編の集まりだと思い読み進めていると、すべてが繋がりのある話のように感じました。
灰洋(うみ)は忌字禍が飲み込んだ世界の果ての姿で、忌字禍にとりこまれた世界を取り戻すためには、全ての物質が元々持っている振動が必要で、その手段として音が必要だったのかな、なんて考えたりしました。
読了後は、私自身の存在について考えてしまいました。
私が存在している客観的な根拠が分らない以上私ももしかしたら忌字禍の一部なのかもしれないですね。
ちょっぴりロマンチックでユーモラスな所も良いと思いました。
埼玉県 susy さん 34歳 男性
★2017.03.21
飛作品は初めて拝読しましたが緻密かつ想像力溢れる世界に時間も忘れ読み耽りました。
表題作は故伊藤計劃氏の「読まれるためのテキスト」という考え方が色濃く表れ、結構にやにやしつつかつ、楽しませていただきました。個人的には「はるかな響き」が好きです。
SFでありながら幻想味に満たされたガジェットを用いる辺り(まだ読んでいませんが、)現代のブラッドベリといってもよいのではないでしょうか
あまりの想像力に3割方理解できませんでしたが、だからこそ「現代SFの最高峰」というも言い過ぎではないかもしれません。というよりSFジャンルにおける河出書房新社の代表作でも良いかもしれません
長崎県 ペダントリー公爵 さん 18歳 男性