読者の声
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2025.08.15 この物語の中に出てくるストレートな言葉や暴力は、読んでいるこちらさえも辛くなるほど強烈でした。しかしそれ以上に、依子と尚子の逞しさが心に残りました。私ももっとがむしゃらに生きないと、と思わされる作品でした。
砂かけばあばあ さん 女性
★2025.07.25
まさに小説という形式でしか成立し得ない巧緻なトリックに驚いて思わず唸ってしまいました。
どうやってサム・ベットさんが英訳したのかとても気になります。
英訳でも読んでみたいと思いました。
読み終えたあと、王谷晶さんの『他人の曖昧さを認めることが世の中をよりよくすると信じている』という言葉の意味がいっそう深く胸に染みわたり、泣いてしまいました。
映画「ジョン・ウィック」も大好きなので、犬やボールペンにはニヤリとしてしまいました。
また寺田克也さんによる表紙イラストも非常に印象的で、カバーを外した際に現れる隠しイラストにも素晴らしく、作品世界への没入感を一層高めてくれました。
東京都 ヒカリ さん 女性
★2025.06.16
ボーっと読んではいけない。いやボーっと読んではいられない。血がたぎる、血の気が引く、止められないジェットコースターのような小説です。しかし、それでも言います、ボーっと読んではいけない。
先人たちの名作ハードボイルド小説とは一味違う読後感が味わえました。面白い小説に出会えた嬉しさに浸っています。ありがとうございます。
東京都 すあま さん 41歳 男性
★2021.04.16 すばらしかったです。ヤクザ物定番の展開に盛り上がる前半、怒涛の展開に呑まれる後半の構成も巧みながら、依子と尚子の関係性が本当によくて、こんな名前をつけられない関係を描くためにフィクションの小説というものがあるんだなと思いました。シスターフッドが流行ってるから、などいう小さな枠に押しとどめてほしくない名作。
大阪府 定禅遥 さん 34歳 女性