読者の声
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単行本
モウクウキナンテヨマナイ
もう空気なんて読まない
石川 優実 著
定価1,694円(本体1,540円)
この本に寄せられた“ 読者の声 ”です。
★2022.01.03
「怒る人は理性が足りない」「感情的な人はかっこ悪い」という考えがこびりついている自分にとって、衝撃的な一冊でした。
「喧嘩もコミュニケーション」「自分の怒りをないことにしない」「思う存分闘う幸せ」
本のなかで石川優実さんが発する言葉は刺激的かつ好戦的に見えるけれども、これらはなにより自分を大切にする姿勢の表れだと気づかされました。
「怒る」という人間の自然な感情を押し殺さなくたっていい。
「空気」を読もうと、つくり笑いを浮かべてわきまえなくていい。
本の帯にある通り、「私たちは、もっと怒っていい。幸せのために」
自身の感情や気づきに素直に生きること。
それらを教えてくれるこの本は、フェミニズムへの理解を深めてくれただけでなく、「自分や女性の解放の書」だとも感じました。
東京都 にわか江戸っ子 さん 男性
★2022.01.03
フェミニズム(女性学)の思考を基にした自らの体験談をフェミニズム視点で紐解くエッセイ。
専門的になりがちな言葉一つ一つが自身の体験に照らし合わせながら語られるので身近にフェミニズムを感じられます。
ご本人自体が学ぶ前と学んだ後での感じ方をご自身の言葉で丁寧にかかれているのも
とてもわかりやすくて共感できます。
いわゆるウィキペディアでの表面的な語彙の説明ではなく、生きた体験と自身が受けた女性差別を元に語られる話だからです。
一部男性が読むと自身が知らないうちに内包していたミソジニーが可視化されて行く事も起こります。
なので自身の持つミソジニーと向き合うのにも最適な本です。
女性の視点で正しい怒りについて語られるべきことも書かれています。
その怒りはかっこいいんだ!
フェミニズム入門書(バイブル)としてお勧めます。
和歌山県 くまさん さん 52歳 男性
★2022.01.03 エッセイですから「価値観が違う」と感じると読み進めないなんてことありますよね。でもこちらのエッセイは少し違います。その価値観、あなた自身どこから来てるでしょう?その背景には思い込まされた誰かや社会の都合がないかしら?というところ迄がこのエッセイの真髄で、フェミニズムを読み解く社会学的視点がふんだんに散りばめられた宝箱のような作品になっています。恋愛観、セックス観が違っても、"読むべき"はその違いからあなたの思考を決めて支配している"何か"。人間らしさとは価値観や恋愛観、セックスでは左右されない本当のあなたらしさを大切にすること、それをまっすぐあなたに問いかける異色のエッセイです。普通の女性が自ら経験し気付き傷つきながらも声をあげたことが、そのまま"フェミニズム・女性学・社会学"だった、これは決して学者では書けない"等身大のフェミニズム"です。
愛知県 たまちゃん さん 47歳 男性