読者の声一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
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2021.05.03
図説 名画の歴史
西岡 文彦 著
絵画史上理解しにくい用語として、マニエリスム、ダダや、作品として解説が理解しにくいデュシャンの泉の意義等を、優しい言葉で簡潔に表現している。その解説は秀逸です。
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今まで呼んだ他の解説書にはありません。ここまで明確に述べるには作者の苦労があったと思う。絵画鑑賞の初心者には是非読んでみたくなる本です。
また現代美術の意義と背景についても同様で、現代美術の鑑賞を苦手と感じている方にはお勧めの解説書です。私は決してサクラではありません。立ち読みすればすぐ理解できるはずです。
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2021.04.24
屋根の上のおばあちゃん
藤田 芳康 著
書店の店頭で何気無く手にとって開いたこの本、読みすすめるうちに、どんどん引き込まれていきました。本を読んでいるのに、頭の中に映像が流れ、まるで映画を見ているような錯覚に陥りました。おゑいさんは高畑充希さんか杉咲花さん、哲朗は柄本時生さん!床屋の松本さんは光石研さんかなぁなんて。
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書店で冒頭を読んだ時には、認知症になったおばあちゃんと孫の話かと思いましたが、とんでもない!時間軸を行ったり来たり、しかもどちらの時代もリアルに感じ取れるだけでなく、双方がおたがいの邪魔をしない。そして最後にはすとんとお腹に収まるような、心地よい後味でした。
ぜひ映画化していただきたい作品です。
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2021.04.22
一度きりの大泉の話
萩尾 望都 著
思っていた以上の話が書いてあり、驚きつつも、これを書かないと静かに暮らせない程大変な状況に取り巻かれていた事に、胸が痛みました。
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多分もう二度と会わないだろう、かつての友人達の事を思い出し、自分がわかってなかった他人の気持ち(熱く語られても当惑して、距離を置かざるを得ない側の気持ちに無頓着なところが、自分にはありました)に気付かされたりもしました。
どうか、萩尾先生が、今後は静かな生活を過ごされます様に。
先生の漫画を、いつも楽しみにしています。
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2021.04.16
日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす
青山 透子 著
本当為らば恐ろしい事件ですネェ。キチンとした証拠が出れば皆様も納得を去れるとは想います。
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2021.04.16
ババヤガの夜
王谷 晶 著
すばらしかったです。ヤクザ物定番の展開に盛り上がる前半、怒涛の展開に呑まれる後半の構成も巧みながら、依子と尚子の関係性が本当によくて、こんな名前をつけられない関係を描くためにフィクションの小説というものがあるんだなと思いました。シスターフッドが流行ってるから、などいう小さな枠に押しとどめてほしくない名作。
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2021.04.12
福島モノローグ
いとう せいこう 著
『想像ラジオ』で「自分は勝手にしゃべってしまった。今度は聞く番だ。」と決意した著者が、虚心に耳を傾ける8人の女性の被災者の語りの深さ。これだけの言葉を引き出せるいとうせいこうさんの真剣さに打たれる傑作です。
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本の装丁もとてもいい。
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2021.04.11
文藝 2020年冬季号
デュナ『盗賊王の娘』がびっくりするぐらい面白くて、同時に切実な鋭利さのある物語で本当に良かったです。
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淡々とした語りの様子が伝わってくるような斎藤真理子さんの訳も合っているような気がしました。
韓国語で短編集等が多数出版されているとのことたっだので、日本語に翻訳されたものを絶対読みたいなと思いました。
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2021.04.04
ウサギ
ジョン・マーズデン 著 ショーン・タン 絵 岸本 佐知子 訳
原画展で見た帆船とウサギの異形ぶりと迫力が強烈だったので翻訳されてとても嬉しいです。ありがとうございます。
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これまで読んだショーン・タン作品の絵柄とはまた異なる力強さに驚きました。
岸本さんの解説にもありましたが、最後に一緒に星を眺める様子が印象的でした。
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2021.03.23
非色
有吉 佐和子 著
20-30代の頃この本を読んで、ショックを受けました。あれから20+年経ちましたが、今また読み返したい一冊です。今の米国の状況と重ねて読むと、また印象が変わる様な気がします。
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2021.03.21
5分後に感動のラスト
エブリスタ 編
これから本を買う人にかわいそうなので内容は話しません。
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最初の方の話は以外!って感じだけど、
最後の話にものすっごく感動
よんだ1回目も2回目もないてしまいました。
おすすめの一冊です。
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2021.03.14
図説 英国ティーカップの歴史 増補新装版
Cha Tea 紅茶教室 著
ふくろうの本が大好きで、たくさん集めています。ただ、日本と海外で引っ越しの多い生活をしているので、多くの本を運ぶことができず、常に実家の本棚に置いたままになっているのを残念に思います。ふくろうの本が電子化される予定はないのでしょうか?
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2021.03.13
灰の劇場
恩田 陸 著
二十年も前に目にした壮年女性二人の心中事件の小さな記事が忘れられず、ついに物語として紡ぎ始める作家の物語。作家によって紡ぎだされる二人の女性の道行の物語。二つの物語の間に横たわる、物語に生身の人間をあてがい演劇に仕立てようとする作劇の物語。物語を語る者の現実と、語られる虚構が入れ子のように組み合わさり、いつのまにやら境目がなくなって底の見えない物語へと融合してしまう。『中庭の出来事』以来ずっと待っていた読書体験。読むうちに自分も物語の中に書き込まれてしまうような甘美な恐ろしさに心拍数が上がる。MとTがあの日訪れた橋の途中で私も彼女たちとすれ違ったのだ。
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2021.03.05
死にたくなったら電話して
李 龍徳 著
死ぬって簡単です。泣いちゃうくらい──思わず共感してしまった。わたし疲れてるのかな?
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生きていくことにたいしてなんの疑問も疑心ももたず、ただそこに在る絶対的な世界に従属することでわたしは生きてきた。でも初美の発言に揺動かされた。ただ生きてるというだけで、これからわたしは傷つき、苦しむだろう。すべては絶対的な「生」に雁字搦めにされているから、なのかもしれない。死。そこにはなにもない。苦しみも悲しみも、わたしたちを呪う宇宙の法則さえない。このまま何の意味も見出すこともできずただ生きているよりもずっと魅力的ではないだろうか?
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2021.02.28
在日の恋人
高嶺 格 著
強制労働の歴史を刻むために父が自力で建てた丹波マンガン記念館を受け継いだバイタリティ溢れる李館長や、在日朝鮮人一世の父と日本人の母から日本人である著者との結婚を反対され、留学先の韓国で自身のアイデンティティに悩む恋人とのぶつかり合いの中で、丹波マンガン記念館の洞窟を使った作品「在日の恋人」が出来上がっていく様を、日記の形式で追った日常の地平に心動かされる傑作です。
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図書館で借りたけど、これは古本で高くなっていても買おうと思います。表紙の写真、とてもいいし。
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2021.02.26
日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす
青山 透子 著
世界中の航空事故を扱った海外の翻訳番組がありますが、本事故ほど事故原因の調査が疎かで推定に基づく例は皆無です。
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情報の公開も遅滞しており、これではご遺族が納得するはずもない。
特異的ならばさらに深めて考察されるべきだった。8psiを超える圧力など食品製造の機械ならいくらでもあります。
圧力容器は120℃三十分を超える。炉筒煙管ボイラーや63℃で蒸発させる真空濃縮機等何も事故はない。差圧で蓋が破損することは皆無ですボーイングの賠償がなかったとしたらそれも不法行為法の効力も失している。すべてが例外ともうせましょう。
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2021.02.11
推し、燃ゆ
宇佐見 りん 著
この本を読んで、私自身もとある女性アイドルグループのファンでもありますので、あかりという女の子の気持ちがよくわかりました。
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是非この作品を映画化やテレビドラマ化をしていただきたいと思います。
文字が大きくて読みやすかったです。
宇佐見りんさんの今後のご活躍をお祈り申し上げます。
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2021.02.03
ソードアート・オンラインの塗り絵
河出書房新社編集部 編集
元々SAOファンでして
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自分でも絵を描くのが好きだったけど
私生活が凄く多忙になって
線画を含めた絵を描く時間が無くなって
この塗り絵を買いました。
忙しくても推しが描ける!
その喜びを噛み締めて塗ってます。
15年前は大人の塗り絵といえば
花とか風景等が主体だったから
子供の頃の自分には引っ掛からずにいた
しかし、大人になったら
大人の塗り絵でアニメのキャラクターが
塗れるなんて!という驚きがあります。
もっと増えればいいのに。
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2021.01.31
ジャニス・ジョプリン
河出書房新社編集部 編
ジャニス・ジョプリンを今まで一度も聴いたことがないのに本書を「買おう」と思ったのは、装丁の素晴らしさと、片岡義男さんや和久井光司さん、立川芳雄さんら、私が好きな書き手の皆さんのお名前を、目次に見つけたからです。表紙にある通り「孤独と破滅の歌姫」として語られることの多いジャニスですので、夏木マリさんの「孤独は、特に何かを作ろうとする人には共通するもの」という言葉が新鮮でした。アルバム『パール』を、聴いてみようと思います。
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2021.01.12
鴎外の恋 舞姫エリスの真実
六草 いちか 著
「舞姫」は若い女性に評判が悪い―出世のため、恋人を捨てた男のセンチメンタルな回想と受け止められているからです。そう思っている人にこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。軍医として最高位に上り詰め、文豪としての名声も手に入れた鴎外ですが、本書から、亡くなるまで若き日の恋人を忘れなかった彼の本心も窺えます。
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鴎外の孫の一人である星新一氏の作品を読んで以来、エリスのモデルに興味がありましたが、まさか本人を特定できたとは!彼女に関する研究は数多あります。しかし、ベルリンでの困難な調査を成しえたのは、ベルリン在住でドイツ語が堪能な六草さんだからこそです。
労作です。続編の文庫化もお願いします。
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2020.12.17
Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる
近藤 麻理恵/スコット・ソネンシェイン 著 古草 秀子 訳
ベストセラー、近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』を読んで部屋が劇的に変化してから、今まで「勉強の効率が悪い」「To Do リストがたまっていく」と悩み続けていた。それがこの本を読んで大幅に改善した。特に、「決断は完璧すぎなくていい」というアドバイスがとてもためになった。これによって、たまっていたTo Do リストが以前よりも早いペースで処理できるようになったと感じる。また、「今」やることも大事、という気づきも得られた。
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今後は仕事の片付けだけではなく、勉強の片づけについても知りたい。特に、私は大学生の勉強の片づけについて知りたい。例えば過去の勉強の資料は取っておくべきか、それともセミナーのように、すぐに捨てるべきか、などである。また、どれほど一つの授業にリソースを注ぐべきか、などについても知りたい。