読者の声一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

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黒薔薇

2019.04.18

黒薔薇

吉屋 信子 著

現在のフェミニズムブームで、韓国やアメリカの書籍が注目されていますが、日本の女性たちが読むべき本はこの本だと思います。
上野千鶴子さんの東大での祝辞が話題になったように、まさに和子は、両親にも校長にも進学を反対され、事故か自害かわかりませんが、失意の中亡くなってしまいます。また章子が嘆くように、学校は少女たちを良き家庭人に育てる事に夢中で勉学を簡単に切り捨てようとします。これは過去の話ではありません。冒頭の、章子が良い生地でお布団をしつらえそうとしたら、「嫁入り道具か?」と周囲に言われてしまうシーンなんて、多くの女性が、誕生日に食洗機や洗濯機をもらってしまうようなことと、全部つながっているように思います。
私は「少女小説」という名前に騙されていました。今こそ!日本の女性たちは吉屋信子や石井桃子を読むべきだと思うのです。ぜひ復刊させていただきたいです。

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夢も見ずに眠った。

2019.04.15

夢も見ずに眠った。

絲山 秋子 著

とてもよかったです。私の読みたかった絲山秋子さん、という感じ。直近で「絲的ココロエ」を読んだので、うつに関する描写を特に真剣に読みました。
岡山県民としては、岡山が重要な場所として取り上げられていて、嬉しかったです。ただ、林源十郎商店は2010年9月にはなかったと思うので、そこは違和感が出ました。

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増補新版 クイーン

2019.01.20

増補新版 クイーン

2003年刊行のムックが2011年に増補新版として刊行。
ブライアン・メイとロジャー・テイラーへのインタビューは、1999年にイギリスの音楽雑誌に掲載されたもので、39ページに渡ってQUEEN結成からフレディの死後までを丁寧に語った非常に読み応えのある内容でした。
夭逝した本田美奈子さんへのインタビューでは制作現場でのブライアンの人柄が垣間見えて微笑ましい。
カラーグラビア写真は巻頭数ページと少ないながらも、オリジナルの全アルバム・ガイド、アルバム未収録曲、ソロ活動まで収録され、読み物としては十分なボリューム。
4人の人柄を追う個人的なエピソードというよりは、音楽的な系譜としてのバンド・クイーンを知りたい方にお勧めです。

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宇宙探偵ノーグレイ

2019.01.19

宇宙探偵ノーグレイ

田中 啓文 著

田中啓文さんの大ファンです。
この本は図書館で知り、いつもどおり、たいへん面白かったので、紀伊国屋書店さんに取り寄せていただきました。
すべての短編がおもしろかったけれど、白眉と言えるのは、冒頭をかざる「怪獣惑星キンゴジ」だと思います。「ハウダニット」の本格ミステリーとしての完成度の高さは感動ものでした。きちんと手掛かりも明示されているし、文句なしの傑作です。このネタは、今後パクることができないものですね。
今後も、さまざまな尖鋭SF作家さんの作品を文庫化していただきたいです。
ただ、ふたつだけ不満な点をあげれば、出版物の広告活動が地味な点。もっと、大々的に新刊広告をしていただければ、と思います。
もうひとつは、取り扱いのない書店が多いという点。応援してるので、すべての書店で新刊平積み状態を実現させていただきたいです。

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イルカは笑う

2019.01.19

イルカは笑う

田中 啓文 著

田中啓文さんの大ファンです。
田中さんの短編は傑作バカSFの宝庫だと思っています。
本作は「おバカ」度低めの短編集で、筒井康隆さんの系譜を継ぐ田中啓文さんのSF世界を堪能できました。
特に表題作「イルカは笑う」。田中さんにしては凡庸な展開だと思っていたら、ああいう真相だったとは!
あと、一読、忘れがたい「歌姫のくちびる」。すごい哀切感。バカSF作家の田中さんだからこそ、出せた味わいだと思います。
今後も、田中さんはもちろん、他社が見逃している国内外のSF名作を刊行していただきたいです。
「NOVA」シリーズも楽しく読ませていただいております。

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父 吉田健一

2019.01.19

父 吉田健一

吉田 暁子 著

ひっそりとして目立たない湧水の如き文章である。ひっそりとして目立たないからたくさんの人は飲まないが、口に含むと、透明な澄み渡って舌の上でほころぶ旨味。名文、かくの如し。実は僕だけがわかると思い、名作発見の喜びを実感していたら、松浦寿輝氏ご推薦とあり、わかる人にはわかるのだろうが、一般的には目立たない。しかし、目立たない湧水に一度口をつけてみることを勧めたい。騒がしいものがもてはやされる昨今、名作かくの如しを一般に実感してほしい。そのお手本のような一冊である。

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恋と愛の進化論

2019.01.12

恋と愛の進化論

子宮委員長はる 著

はるちゃんの考え方がだいぶわかりました。私も自分自身を大切に扱っていきます。

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恋と愛の進化論

2019.01.11

恋と愛の進化論

子宮委員長はる 著

はるちゃんが大好きで尊敬しています。
御守りの本です!

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恋と愛の進化論

2019.01.10

恋と愛の進化論

子宮委員長はる 著

本やブログを通して温かいメッセージありがとうございます。
次のステージも応援しています。

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この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

2019.01.09

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた

ルイス・ダートネル 著 東郷 えりか 訳

参考文献にも挙げられている、ジョン・ウィンダム『トリフィド時代』を読んだ直後だったので、なおさら興味深く読ませていただきました。大破局後に文明を再起動する方法を知ることは、今我々の生活を支えている当たり前の技術の背景と価値を知ることにつながります。ライトノベルで最近流行のいわゆる「異世界もの」を、もうちょっと真剣で現実的にするとこの本になる、と感じました。

二三気になった点を。
文庫版のp.279「次亜鉛素酸カルシウム」と「次亜鉛素酸ナトリウム」はそれぞれ「次亜塩素酸~」の誤り、p.325「水を加水分解」は「水を電気分解」の誤りだと思われます。
また、原注と訳注がはっきり区別されていたら、より良かったと思います。[]内は訳注らしいのですが、何箇所かそうとも思えないところがあり…

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死に山

2019.01.03

死に山

ドニー・アイカー 著 安原 和見 訳

 ディアトロフ峠事件を扱ったノンフィクションと聞き、早速購入。
しっかりとした取材と科学考証を行い、導き出された結論には驚いた。
当時の様子が生々しく描写されている。
久々に面白いノンフィクションに出会えた。
ただ放射性物質のくだりだけ気になったが。
この事件に興味を持っている人には間違いなくお勧めできる本です。

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恋と愛の進化論

2018.12.23

恋と愛の進化論

子宮委員長はる 著

子宮委員長はるさんの産み出した本を読む覚悟を決めちゃいましょう!
頭でなく魂読みで心地よく感じられる。女って最高に不機嫌でいい。めっちゃご機嫌でいい。
お天気のように、波のように自然のまま、それでいて私の軸はぶれないで舵とりする。
私に愛が溢れてくる。そんな本です!
かわいいカードのおまけでさらに幸せ!

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ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD みんなといっしょにまなぶ・あそぶ 発達障害のお友だち

2018.12.19

ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD みんなといっしょにまなぶ・あそぶ 発達障害のお友だち

宮尾 益知 監修

本書の第1章を読み、「今自分が小学生だったら、真っ先に発達障害扱いされてしまうだろうな」と恐怖を感じました。

「いつもひとりでしずかにしていることが多い子」
「ひとりで本を読んでいることが多い子」
「友だちといるよりひとりでいることが好きな子」

全部、私のことです。今子どもでいることはたいへんですね。人よりちょっと変わっているだけで“害”と呼称されるのですから。

21ページには「発達障害は、病気ではなく、生まれつきの障害=特性です」と書かれていますが、なら「障害」などのマイナスの言葉を使わず、「発達特性」でいいじゃないですか。



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意味がない無意味

2018.12.09

意味がない無意味

千葉 雅也 著

毎日探すほどの意味なんてないけど
捨てるほど無意味でもないよ、そうだよね、

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死の美術大全

2018.12.08

死の美術大全

ジョアンナ・エーベンシュタイン 著 北川 玲 訳

「死の美術大全8000年のメメント・モリ」
森派
ヨーロッパにも、「死の勝利」という絵がある。
仏教戒律の人間に成って、
無の世界、死の世界を超えた、
この世に生まれない常態に成る事。
結果的に、東西世界で、同じ死、
無の世界に行き着いた。
解脱=この世に生まれず、無を保つ事。
「死の勝利」
ローマ法王、皇帝、王侯貴族、大司教など、
聖俗の殺人強者たちも、死から逃れられず、
死に勝利できない。それが描かれている。
本当の勝利は、諸行無常の勝利者は、
「死」「無」ブッダも答えの1部分示したが、
答え全ては示さず、命令はしない。
「この世に生命生むな、これは命令だ」
と、命令はしない。
絶滅するしかない。ただ、それだけ。
ブッダは、命令せず、
答えの1部分だけ置いて、各自に任せる。

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怖い橋の物語

2018.12.07

怖い橋の物語

中野 京子 著

「怖い橋の物語」
森派
日本にも、橋ではなく、水に関する怖い話。
これからも、つづく。
東京ディズニーランドの大便器に出産し、
流して、嬰児殺した日本ジン男女の話だけでなく
2018年、水源地ダムに、飲食店従業員女性を
殺害遺棄。など、毎年、毎年、殺人を水に流し、
水に沈めたりして、なかった事に、しようとする
私たち日本ジン文化。
証拠文書に大量虐殺、遺さなない私たち日本ジン
しかし、水は、遺した。
和歌山市、市の施設建設地に池があったが、
1500年代に、首斬られた千体近い人骨が、
1950年代に、池の水抜きで、発見された。
現在その池はなくなっている。
悪ではない。私たち日本ジンには、
物事なかった事にする否人の強さがある。


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いつかすべてが君の力になる

2018.11.29

いつかすべてが君の力になる

梶 裕貴 著

「いつかすべてが君の力になる」
読ませて頂きました!
とても面白かったです。
「声優は大変だけど、だからこそ、楽しいよ」という文がありますが、本当にいい言葉だと思います!「大変だけど、だからこそ、楽しい」と、そう思える仕事にめぐり合うのはとても奇跡的なことだと思います!
梶裕貴さんの過ごしてきた、人生の過酷さ、でも、その経験が、あったからこそ、「僕はこんなにも楽しく仕事ができているぞ!!」というのが、文章によって、とても、よく伝わりました。1つ1つの言葉の中に、読者に対する思いが、とても、とても、深いなあと感じました。
梶裕貴さん!!!あなたの声が世界で一番大好きです!!これからも大変なことが、沢山、あると思いますが、頑張って下さい!!ずっと、応援しています!!大好きです!!!

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いつかすべてが君の力になる

2018.11.23

いつかすべてが君の力になる

梶 裕貴 著

この本を読んだとき、「もっと早く読んでいればよかった」と思ってしまいました。私がこの本を読ませて頂いたのは就職活動が終わってすぐでした。就職先は自分の希望のところが不合格となり落ち込んでいた時に本屋で偶然この本を見つけました。私は梶さんのファンなので「どんな風に生きてきたのだろう」と、とても興味がありました。読んだあと、自分の考えの甘さに気付かされるばかりで少し恥ずかしくなってしまいました。梶さんはこんなにも努力をしているのに自分は何をしているのだろう、と。もう少し早くこの本に出会っていたら自分は変わっていたのかもしれません。この本を読んでもう一度頑張ろうと思いました。梶さんのように努力し、諦めない気持ちをもてるよう、頑張ります。梶さん、素敵な本をありがとうございます。これからも応援しています。

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オウムと死刑

2018.11.22

オウムと死刑

河出書房新社編集部 編

私はテレビメディアの端くれに座する
ディレクターです。

学生時代から、御社の出版物に畏敬の念を抱き、
親しんできました。
最新刊「オウムと処刑」、
編集部の正義と倫理が貫かれた、
瞠目に値する一冊でした。

ニュース報道畑に身を置いてはおりませんが、
それでも、13人の処刑に関する、
テレビ報道を深く深く恥じ、責任を感じます。
13人の処刑は、教団の異様な犯罪と同じく、
異様な政権による、狂気の沙汰でした。

私は、自分の暗澹たる思いを直視せずに、
日々の仕事をこなし、
今年も暮れようとしていました。

なぜ、テレビメディアは、
13人処刑という暴挙を批判できないのか?
「オウムと処刑」を通じて、
改めて、課題を突きつけられた想いです。

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死に山

2018.11.16

死に山

ドニー・アイカー 著 安原 和見 訳

本当に久々に単行本を買い、一気に読了した。
私は、事実は小説より奇なり、がモットーで
小説はほとんど読まないが、この作品は、興味深く読んだ。
事故の概要のプロローグと謎解きの終盤の間が少し、冗長だが、意外な結末に愕然とした。まだ、最期まで読んではいないが、放射性物質についての説明はあるのだろうか?
また、映画化もおもしろい試みかと思う。
もっと多くの人に読んでもらいたい。

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