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単行本

ダイエイテイコクハオオグライ

大英帝国は大食らい

イギリスとその帝国による植民地経営は、いかにして世界各地の食事をつくりあげたか

リジー・コリンガム

松本 裕

受賞
朝日、日経、毎日 / 全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46変形 ● 448ページ
ISBN:978-4-309-22759-7 ● Cコード:0022
発売日:2019.03.26

定価3,520円(本体3,200円)

○在庫あり

  • 16世紀から現代にいたる英国の帝国主義ネットワークが、英国本国と植民地の食習慣をいかに変え、近代化が果たされたかを描き出す。各章珍しい食事のレシピ付き。解説=藤原辰史

    16世紀から徐々に力を蓄え、
    パックス・ブリタニカを築いたイギリス帝国、
    そのグローバルな活動の全貌を《料理》から読み解く!


    地形を変え、農業システムを変え、旧世界と新世界との間で穀物の交換ができるようにし、
    その過程で自分たちだけでなく他の人々の試行をも変えてしまう。

    こうした発展によって編まれた食料の網は人間が住む五大陸すべてをつなぐ
    真にグローバルなシステムをつくりあげ、
    地球上の最も孤立した最果ての地さえも引き入れていく――。

    本書では、帝国の複雑に入り組んだ相互依存の仕組みと、
    近代世界の食習慣をかたちづくるうえで帝国が果たした役割を明らかにしていく。


    「帝国主義がどこにあるかわからないというのか?
     ……目の前にある皿を見てみろ!」
    (ブルキナファソ元大統領の言葉)


    「はじめに」より
    本書では、イギリスの食料探求がいかに大英帝国の誕生につながったかを語る。
    フランス人男性とアフリカ系ポルトガル人の魅力的な女性が、
    なぜ1686年に西アフリカでパイナップルを味わっていたのか? 
    1901年にブリティッシュ・コロンビアで銅を探していた調査員のチームが、
    どうしてオーストラリア産ウサギを食べるはめになったのか? 
    アフリカ系ガイアナ人のダイアモンド鉱山労働者たちが、
    なぜ1993年にイグアナカレーを作っていたのか? 
    そのすべてが、帝国の推進力の源泉が食にあったことを
    明らかにするテーマへとつながっていく。



    ◉著者について

    リジー・コリンガム Lizzie Collingham
    イングランドのウォリック大学で教壇に立ち、ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジで主任研究員を務めたのち、独立して歴史家となった。現在、ウォリック大学のアソシエイト・フェロー、ケンブリッジ大学ロイヤル・リテラリー・ファンド(王立文学財団)フェローを務め、イギリスのケンブリッジ近郊で庭に建てた小屋の中で執筆している。著書に『インドカレー伝』、『戦争と飢餓』(いずれも小社刊)がある。

  • 「目次」より
    はじめに

    第1部
    第1章 ポーツマスの港に停泊した
        メアリー・ローズ号では魚の日だった話
    第2章 ジョン・ダントンがオートケーキとバターで煮た
        ノウサギをコンノートの山小屋で食べた話
    第3章 ホロウェイ一家がトウモロコシ粉のパンと塩漬けの
        牛肉入りサコタッシュをニューイングランドのサンドイッチで食べた話
    第4章 ジェームズ・ドラックス大佐が
        バルバドス島のサトウキビ農園で宴を催した話
    第5章 ラ・ベリンゲールがアフリカ西岸でシュール・ミシェル・ジャジョレ・ド・
        ラ・クールブをアメリカ産のアフリカ料理でもてなした話
    第6章 サミュエルとエリザベス・ピープスがコヴェント・ガーデンのフレンチレストランで
        ピジョン・ア・レステューヴェとブッフ・ア・ラ・モードを食した話

    第2部
    第7章 レイサム一家がランカシャー州スキャリスブリックで
        牛肉とジャガイモのシチュー、糖蜜がけプディングを食べた話
    第8章 奴隷の一家がサウスカロライナのミドルバーグ農園で
        トウモロコシ粥とフクロネズミを食べた話
    第9章 レディ・アン・バーナードが喜望峰への船旅で
        絶品の夕食を楽しんだ話
    第10章 自由の息子たちがボストンのマーチャンツ・ロウにある
         ゴールデン・ボール亭でラム・パンチを飲んだ話

    第3部
    第11章 カマラがビハール州パトナ近郊で
         家族のために料理をした話
    第12章 サラ・ハーディングと家族がニュージーランドのホークス・ベイ、
         ワイパワでおいしい食事をたらふく食べて太った話
    第13章 フランク・スワンネルがブリティッシュ・コロンビアで
         豆のシチュー、種なしパンとプルーンパイを食べた話
    第14章 ダニエル・タイアーマン牧師とジョージ・ベネット氏が
         ソシエテ諸島のライアテア島でティーパーティーに出席した話

    第4部
    第15章 ダイアモンド鉱山労働者たちが雨季にガイアナの酒場で
         イグアナカレーをこしらえた話
    第16章 バートン家がマンチェスターのロンドン・ロードにある
         スラム地区でウィルソン家をお茶でもてなした話
    第17章 プラカーシュ・タンドンがマンチェスターの公営住宅で
         大家の一家と日曜日のローストを楽しんだ話
    第18章 イリオのレシピが変わった話
    第19章 歩兵のR・L・クリンプが北アフリカの砂漠にある
         前線野営地で缶詰牛肉とサツマイモを食べた話
    第20章 オールドノウ氏が帝国のプラムプディングを作る夢を見た話、
         およびブリジット・ジョーンズが新年にウナ・オルコンベリー主催の
         七面鳥カレービュッフェの昼食会に出席した話

    謝辞
    役者あとがき

    皿の上の帝国主義−−−解説にかえて 藤原辰史

著者

リジー・コリンガム (コリンガム,L)

ウォリック大学のアソシエイト・フェロー、ケンブリッジ大学ロイヤル・リテラリー・ファンド(王立文学財団)フェローを務める。著書に『インドカレー伝』、『戦争と飢餓』(いずれも小社刊)。

松本 裕 (マツモト ユウ)

翻訳者。エリン・L. トンプソン『どうしても欲しい!』(小社刊)、デイヴィッド・バーチ『ビットコインはチグリス川を漂う』、マルク・レヴィンソン『例外時代』(いずれもみすず書房)などがある

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