河出文庫 お46-1

ババヤガノヨル

ババヤガの夜

王谷 晶

河出文庫 文庫 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-41965-7 ● Cコード:0193
発売日:2023.05.09

定価748円(本体680円)

△重版中

  • 暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化。

    世界最高峰のミステリー文学賞
    英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳小説部門
    ノミネート作


    世界が息を呑んだ最狂のシスター・バイオレンス・アクション!

    ロサンゼルス・タイムズ「この夏読むべきミステリー5冊(2024年)」選出
    デイリー・テレグラフ「 スリラー・オブ・ザ・イヤー」選出
    「クライム・フィクション・ラバー」最優秀翻訳賞(編集者選)受賞


    「めちゃくちゃブッ飛んでて最高に血まみれ、これはヤバかった!
    『キル・ビル』とか『ジョン・ウィック』っぽい雰囲気の本を探してるなら、もうこれ一択」
    ——@thespookybookclub

    「怒り、ユーモア、スリル満載」― The Times紙
    「激しい暴力と素晴らしい優しさが交互に訪れる」― The Guardian紙
    「女の力を描いた、シャープでストイックな物語」― Los Angeles Times紙
    「手に汗握る、壊れないスリラー」― Tokyo Weekender
    「優しくも怒りに満ちたこの犯罪サーガは、オオタニの次作を待ち望まずにいられない」― Publishers Weekly

    暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化。
    装画:寺田克也/解説:深町秋生

    どんどこ血が脈打ってくる。――北上次郎(「本の雑誌」2021年1月号)
    まず、この世界を壊せ。話はそこからだ、と作者は言う。――杉江松恋
    シスターフッド文学をあらゆる意味で刷新するシスターバイオレンスアクション!――鴻巣友季子
    もう一気に読了して最後はナルホド! と唸った。――大槻ケンヂ
    友情でも愛情でも性愛でもない、ただ深いところで結ばれたこの関係に、名前など付けられない。――宇垣美里(フリーアナウンサー)

著者

王谷 晶 (オウタニ アキラ)

1981年東京都生まれ。著書に、『ババヤガの夜』、小説集『完璧じゃない、あたしたち』など。

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

ダガー賞受賞、大量重版おめでとうございます!


血と拳。
女と女と男たち。

追っておいで。どこまでも逃げるから。
見つけてごらん。返り討つから。

あたしたちの心はあたしたちだけのもの。
あたしたちのからだはあたしたちだけのもの。

はじめての感情が私を揺さぶる。


*メルカリ等、高額転売への注意喚起に、河出書房さんの良識を感じました。
王谷さんの次の作品も楽しみにしています。 (yakoruko さん/65歳 女性)

読みながら新道依子の過去を詮索しようとすれば殴られそうに、内樹尚子の心中を妄想しようとすれば追いかけられバラされそうになる。
目を覆う間も与えぬ圧倒的な質量の暴力描写。
絶対的な力を持つ一人を"白シャツの男"(選りすぐりの精鋭)たちが支えている裏社会とその対極で生きる表社会の本質の一体どこが違うのだろう?
その中で個人が生き延びるとはどういうことかを何度も激しく問い詰められる一冊。 (どんつき団 さん/61歳 男性)

王谷さんのスピーチを拝読してから手にしました。
血の匂いの薫る文章は読んでいるこちらも血湧き肉躍る感覚でした。
動物は大なり小なり(表に出るか出ないか)の違いはあるものの暴力性を秘めて生きているものだと個人的に思っています。
それを表に出すことでしか生きている感覚を持たない依子に憧れすら覚えました。
何かから一緒に逃げるって魂が繋がらないとできないことなんだな、そんな人と巡り会えた依子と尚子が羨ましくも感じました。
こんなステキな物語に浸れるのはわたしが安全な場所にいるから…
平和を願います。 (三毛猫のミー さん/50歳 女性)

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