単行本 A5 ● 200ページ
ISBN:978-4-309-03143-9 ● Cコード:0095
発売日:2023.10.27
定価2,200円(本体2,000円)
○在庫あり
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いま熱い注目を浴びる夭折の天才詩人・左川ちか。その出自や時代を検証しつつ、鮮烈な魅力の起源と未来をさぐる待望の一冊。対談=井坂洋子+松浦寿輝、寄稿=堀江敏幸、柴田元幸、他
本書の執筆者名表記に以下の誤りがございました。
訂正して、お詫び申し上げます。
誤)チョン・スヨン
正)チョン・スユン -
左川ちかアルバム
編者の言葉
左川ちかの詩十編(川村湊・島田龍選)
Ⅰ 詩人左川ちか
対談 井坂洋子×松浦寿輝 左川ちかの詩――死と自然、謎めいた時間
インタビュー 小野夕馥(森開社) 「青い馬」の衝撃
小野夕馥 或る回想
[エッセイ]
藤井貞和 毎年土をかぶらせてね!!
堀江敏幸 すでに消え去つた時刻
暁方ミセイ 片眼鏡のひと
文月悠光 視る者の孤独――私の左川ちか
瀬戸夏子 パーフェクト・スター
大森静佳 眼鏡をかけるひとへ
中森明夫 18歳で出逢って
長山靖生 モダニズム期の能動的な植物群
[論考]
水田宗子 モダニズムとフェミニズム/モダニズムとジェンダー――左川ちかの分身
川崎賢子 ミッシングリンク再発見――プランゲ文庫のなかの左川ちか
エリス俊子 左川ちかの「私」について――魂の声のモダニズム
小川公代 左川ちかとヴァージニア・ウルフによるモダニズムの実践
水無田気流 青い近代性(モダニティ)
たかとう匡子 左川ちかのモダニズム詩
鳥居万由実 「生命より長い夢」――左川ちかと永遠性、そして宇宙
渡辺祐真 「見るために閉ざす目」は何を見ているのか?――左川ちかと葛原妙子
クリハラ冉 とてつもなく美しい秘密――左川ちかはなぜ書き直しを惜しまなかったのか
Ⅱ 左川ちかと北海道
盛昭史 川崎愛から左川ちかへ――三原色としての余市
川村湊 詩人の故郷・余市
田野美妃 左川ちかが過ごした本別
多賀新 本別に生まれて
本間達洋 左川ちかと小樽高女
玉川薫 左川ちかの通学列車と、北国の緑
東延江 小松瑛子さんのこと
島田龍 川崎家の男たち――表現者・編集者の系譜
島田龍 女たちの金光教
Ⅲ モダンガール左川ちか
島田龍 編集者左川ちかと銀座
内堀弘 左川ちかが見えた場所
川村湊 左川ちかと三岸節子
川村湊 新島への旅
Ⅳ 翻訳と左川ちか
菊地利奈 詩の翻訳/創作の境界を超えて
柴田元幸 感想・夢想・妄想
戸塚学 二つの夕暮れと左川ちか訳『室楽』
秦邦生 「グローバル・モダニズム」と翻訳と“Sagawa Chika”
チョン・スユン 神秘的な種子のように
中村多文子 スペイン語圏の左川ちか
サワコ・ナカヤス 「より良く」する――左川ちかを訳すことについて
Ⅴ モダニズム詩と左川ちか
川村湊 モダニズム女人詩抄――左川ちかをめぐる星座群
島田龍 追憶詩の系譜
Ⅵ 資料
新発見資料 ギグリーめぐり
左川ちか書簡
文献解題/左川ちかによる翻訳作品一覧
左川ちか略年譜
著者
川村 湊 (カワムラ ミナト)
1951年、北海道生まれ。文芸評論家、法政大学名誉教授。『戦後文学を問う』『海を渡った日本語』『闇の摩多羅神』など著書多数。
島田 龍 (シマダ リュウ)
立命館大学人文科学研究所研究員。『左川ちか全集』(書肆侃侃房)の編集を手がける。
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