- 受賞
- 朝日 / 全国学校図書館協議会選定図書
単行本 46 ● 216ページ
ISBN:978-4-309-20614-1 ● Cコード:0097
発売日:2013.02.25
定価2,090円(本体1,900円)
×品切・重版未定
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見知らぬ文字で書かれた本を発見した「私」が、入り込んだ「もうひとつの街」には異界が広がっていた。世界が注目するチェコ作家がおくる、シュールな幻想とSF的想像力に満ちた大傑作。
「もうひとつの街」刊行記念
ミハル・アイヴァスからのメッセージ動画はコチラ
【メッセージ訳文】
今から20年前に執筆した『もうひとつの街』が日本で刊行されることになりました。
プラハの古書店で、主人公が未知の文字で書かれた一冊の本と出会うことで物語は始まります。
文字の解読を試みていくうちに、主人公は、慣れ親しんだ世界とはまったく異なる世界がすぐ近くに潜んでいることを知り、「もうひとつの街」の寺院や施設、図書館、ジャングルを次々とさまよい歩きます。
そして、しまいには、「自分の街」に留まるか、「もうひとつの街」に移り住むか、選択を迫られるようになります。
これは、未知の謎との出会いを描いた書物です。
謎は、遠く離れた場所にあるのではなく、日常の生活を営む身近なところにあります。
身の回りにある物も、よく見てみると、なにか謎めいたものに感じるはずです。
『もうひとつの街』はプラハを舞台にしていますが、日本の皆さんも、なんらかの接点をこの本から見つけていただけると思っています。
著者
ミハル・アイヴァス (アイヴァス,ミハル)
1949年、プラハ生まれ。作家、哲学者。ロシアからの亡命一家で育ち、カレル大学で美学を修学。理論研究所でデリダ、フッサールについての研究も行う。チェコ国立文学賞など、多数の文学賞を受賞。
阿部 賢一 (アベ ケンイチ)
1972年生まれ。東京大学准教授。著書に『複数形のプラハ』『翻訳とパラテクスト』、訳書にB・フラバル『わたしは英国王に給仕した』、V・ハヴェル『力なき者たちの力』、K・チャペック『白い病』などがある。
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